土曜日はスタッフギリギリで切り盛りしています。
少し前に見学の方がおいででしたけど、
なかなかすぐ採用!とはいかないようです。
さて、
ラバーダム下での治療。
これは、あくまで今は患者さんの希望で
という側面があります。
というのも、
歯科保険診療には、ラバーダムの料金はありません。
ので、患者さんの希望がなければ
やらない事が社会通念上あると思います。
いわゆるスマイルみたいな感じでしょうか。
違います医療行為ですよね。
医療現場で行なわれる処置の中では、
なかなか首を傾げる内容が多々と思います。
何で、こんなゴム製のマスクを治療の度にしなきゃならんのだ。
仰るとおりですが、
その状況になってしまったのだと
ご理解頂きたいと思います。
その方が短期間に、来院回数が少なくなる
と言われれば、いかがでしょうか?
治療の成功率を高める大事な処置になるのです。
それは、確かにスマイルでも良くなるかもしれません。
歯科は外科なので、そこまであまくはありません。
私もスマイルは大事な要素と思います。
使い捨ての道具や材料も多い歯科の中でも、たくさんの器具がないと、機能どころか、最悪抜歯になり他の歯を治療しないと機能回復に至らない事がある根管治療。
その治療に使われる事が多いラバーダム。
コロナが流行り始めた頃から取り組み始め早数年。
よほどのケースでなければ、
ラバーダムをしてから根管治療をするのが普通になってきました。
新潟市でもラバーダムをやってます!
と言いたいと思います。
よほどのケースとは、
歯肉の下で虫歯が進行してしまい、
補強が出来ないケース。
これは、もう抜歯です。
それでも歯肉周囲まで健康な歯が三方向でもあれば補強は、何とか可能と思います。
2方向虫歯が進行していれば手の施しようがありません。
そこまでの状況ならば、どこの歯科医でも抜歯を迫られるでしょう。
後は数カ月、ずっと治療し続けても治らない歯。
この歯をラバーダム治療をしたからといって治るかといえば、恐らく無理でしょう。
根管治療は、最初の数回が大事と私は考えております。
手をつけたケース程難しいという事はご理解頂ければと存じます。
歯の神経を最初に治療する人の手が殊更重要と考える日々です。
当院では、初日に大変な処置は致しません。それはお互いに良くないからです。
歯科治療を例えると、痛い歯の治療は、
火事がおこっている所に、飛び込むようなものです。
まず消し止めてから、冷静に治療して初めて治るものだと理解しています。
痛い時には、上手に薬を使い、症状を軽くなった後、予定をたて行うことが近道です。
そこで、ラバーダム治療が必要になってきます。
このあたりのご理解は、コロナ禍以来数年かけて当院が培った貴重な話です。
単純に歯1本ですが、
未だ、新しい歯は生えてこない歯科医療です。
研究が進み、そのうち新しい歯の再生が可能となればこの苦労はいらないかもしれません。
大事な歯のためにやる使命を感じる毎日です。
ラバーダムは、もう歯