昨日の映画の日に『梅切らぬバカ』を観に行って来ました。

自立と社会、他者との共存、子離れ…
それらを淡々と描いていきながらも、その淡々さの中にある深いテーマ。
ほっこりな日常を感じさせながらも、親子の「この先」について、観ている側にも常に忘れさせない出来事や言葉が随所に散りばめられていて。
深いのにコミカル、のバランスが絶妙…!

「私達、あの人達のように見えているのかもしれないね。」
とエレベーター前で話されていたご婦人方が居らっしゃって、その会話、私にも響きました。

作品を通して知る、考える。
ほんの少しかもしれない、日が経てば薄れていく思いになってしまうかもしれない。
でもその時、その瞬間、感じたこと、思ったことは確かに在る。
種をもらって、自分たちで埋めた瞬間。
そのことについて考えていく時間が少しずつ増えることで芽が出たり、成長したり、いずれ花を咲かせるようにまでなるのかもしれないなって。
種が種のままだったとしても、持っていないのと持っているのとでは大きな違いがあると思うのです。

ご婦人方の会話は、作品が人に届いた証だと思いました。
やっぱりいいですねぇ、映画って!


今作の主演である加賀まりこさんの著書、『純情ババァになりました。』は繰り返し読む私のバイブル本でもあります。


久々に読み返したくなりました☺︎