最近観た映画です。
日にちが経っても感情が残ってる。
自分の一部として居続けている感覚というのか。

石井裕也監督『茜色に焼かれる』は
抑え込んでいた怒りの感情がどろっと溢れ出して。
終始、昂り続ける感情に脈がドクドクして落ち着かなかったし、歯を食いしばりながら観ていた自分に途中気が付きました。
茜色の景色をあの親子と一緒に見れたこと、感じられたことは映画だからこその特別な体験だったような気がします。

今泉力也監督『街の上で』は
人って愛おしい、をたくさん感じました。
ふっ、とマスクの下で漏れ出る笑いに、何度も胸がホカホカして。
こころのやわらかいところと、ちょっと痛いところをツンツン刺激してくるところがね…
きゅぅっとするのです。
今泉監督の作品を観ている時、私に限らず、みんな良い顔しながら観てると思うんだなぁ…

藤元明緒監督『海辺の彼女たち』は
映画を観て、ここまでの気持ちになるかってくらいの思いを引きずって帰ってきました。
あるシーンでの本物さ。
全ての瞬間が合わさった、でも奇跡というような言葉は少し違う…
あの一瞬に生まれたものがあまりにもすごくて、すごいものを見てしまった思いと、その人物への想いとでない混ぜになって、パンフレット片手に泣いて帰るという…


どの映画も、ぽとんっと落とされた雫の一滴から
広がる波紋がどこまでも広がっていくようで、
その広がりが自分の感じる、見る世界を変えてくれることを感じています。

上半期だけでも観る映画、観る映画、すごいが更新されていって、2021年だけで名作トップ10が出来てしまうような。

西田尚美さん主演の『青葉家のテーブル』も観たいなぁ。
事務所が同じの佐々木史帆ちゃんが出演、方言指導で参加している『いとみち』も観たいなぁ。
今日公開された『アジアの天使』も観たい。
あっ、娘と約束していたクレヨンしんちゃんの新作も公開日決まってた!

映画館が開いてるって良いなぁ〜