4月からお子さんが保育園に通い始めた
という方、
絶賛慣らし保育中でしょうか?

初めての場所はママも子供も
ドキドキですよね。
子供にとっては、知らない大人の人と
自分と同じくらいの子達で溢れた空間。

「ここはなに!?」

しかも
そこにママは居ない!
ママと長い時間離れることも初めての経験
です。


娘の慣らし保育の時、
預ける時は私がウジウジしていたら娘だって
不安になるはず…
と、「よしっ」と気持ちを強く持って
毅然と送り届けていました。
でもお迎えに行くと、
私の顔を見るとすぐに顔を歪ませて
しゃくり上げながら走って駆け込んでくる…
これが一番、胸がツーンとする瞬間でした。


新しい環境になり、
ママと離れ不安な時間を過ごしたことで
後追い、イヤイヤ、夜泣き
などの症状も出ているお子さんもいらっしゃる
のではないかと思います。


「あんなに泣かせてまで預けるべきなのか」

「仕事をすることは
間違っているんじゃないか」

このような罪悪感で自分を責め、
胸を痛めてはいないですか?


今、お子さんが泣いているのは
出生後に経験した、

母子分離

を思い出しているからなんです。
子宮という
ママに包まれた安心で安全で
とても居心地の良い空間から外に出る
というのは、
赤ちゃんにとって実は恐怖を抱くもの
なのです。
ここは、知らない世界なんですよね。

そして
これまで一心同体だったママと離れる。
どんな生まれ方をしたのか、
によっても赤ちゃん一人一人体験する
気持ちは違ってきます。


これを
バーストラウマと言います。


バーストラウマとは
胎児期、出産時、出産後の体験の中で
赤ちゃんが否定的な思い込みや
勘違いを持ち、
それらが深層意識に入り込んでいるものを
言います。

何も知らない世界に出てきたことの
恐怖感に加えて、
ママと離れる(離される)ことで
赤ちゃんの不安は一気に高まります。

出産後の赤ちゃんのサイズの計測、
ママの処置、母子別室の病院のシステム…
(母子同室だったとしても、夜間は新生児室に預けていたなども)

赤ちゃんは今、何が起こっているのか
当然のことながら分かりません。
怖くて、不安でいっぱい。

泣いて呼んでもすぐに来てくれないことから、

「わたしのこと嫌いになっちゃったのかな」

「いくら泣いてもママは来てくれないんだ」

嫌われたと思ったり、あきらめたり…


この時の経験を深層意識に根深く、
ぐーっと押し込めます。
それが
後に母子分離を経験する時に思い出され、

「ママ行かないで!」

「ママと離れたくない!」

と表出します。

赤ちゃんをベッドに置いたらすぐに泣く
というのも、
母子分離不安からきていることなんです。
(娘がそうでした!)


保育園生活が始まって、
日中の不安から夜泣きという症状も出ている
お子さんもいらっしゃるかと思います。
お子さんの気持ちとしては

「今までママと一緒だったのに!なんでよ!」

と思っているので、
まずは

「ママと離れて不安だったよね、
心配だったよね、怖かったよね」

と寄り添いの言葉をたっぷりかけ、
そして
バーストラウマで経験した母子分離不安に
対して、

「生まれた時、
ママと離れて怖かったよね。
泣いても迎えに来てくれないって悲しかった
よね。
それを思い出しちゃったんだね。
ママはあなたのことが嫌いで離れたんじゃ
ないんだよ。
ママは身体を休めなくちゃいけなかったの。
病院とのお約束があったんだよ。」

などなど…
寄り添いと、「嫌いで離れたのではない」
と勘違いを解く言葉掛けをしてあげて下さい。

たくさん、たくさん寄り添った後は説明を。

「ママはこれからお仕事に行くの。
お仕事も大切なんだよ。
離れていてもあなたとママは心と心が
繋がっているからね。
心配しなくていいんだよ。」

子供に説明しても分かるの?
と思ってしまいがちですが、
ちゃんと伝わります!

繰り返し、繰り返し、説明し続けると
分かってくれたと思える時がやってきます。
(どのくらいの期間がかかるかはそれぞれ
ですが)

送り届ける時も
気付かぬうちにササ〜っといなくなって
しまうよりも、

「◯時にママが必ずお迎えに来るからね」

と説明してあげた方がお子さんは安心
出来ます。
(一時預かりする時などにも効果的です!)


子供もママも涙、涙の新生活。
毎日お子さんが大泣き、夜泣きが連日続くのは
見ていて辛い日々ですよね。

でも
楽しんで園の生活を送れる日が、
必ずやってきます!
大丈夫ですよ〜!


今日のブログに書いたことが、
お役に立てれば幸いです。