夏が近づく中、今年も心配となってくる『熱中症』についてお知らせします。
6/24(日)には西郷スポーツ21主催の「熱中症対策講座」も実施されます。
それでは『熱中症』について(一部抜粋紹介)
熱中症とは、暑熱環境で発生する障害の総称で、熱失神、熱疲労(熱ひはい)
熱射病、熱けいれんに分けられます。
スポーツによる熱中症事故は、適切に予防さえすれば防げるものです。
しかしながら、予防に関する知識が十分に普及していないため、熱中症による
死亡事故が毎年発生しています。
日本体育協会では、熱中症予防の原則を「熱中症予防8ケ条」としてまとめ
熱中症事故をなくすための呼びかけを行っています。
【①熱中症とは】
熱中症とは、暑い環境で発生する障害の総称で、次のような病型があります。
スポーツで主に問題となるのは、熱疲労と熱射病です。
[熱失神]
皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が減少しておこるもので
めまい、失神などがみられる。顔面そう白となって、脈は速くて弱くなる。
[熱疲労]
脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられる。
[熱けいれん]
大量に汗をかいたときに水だけしか補給しなかったため、血液の塩分濃度が
低下して、足、腕、腹部の筋肉に痛みをともなったけいれんがおこる。
[熱射病]
体温の上昇によって中枢機能に異常をきたした状態。意識障害
(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこり、死亡率が高い。
【②救急処置】
[熱失神・熱疲労の場合]
涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には、病院に運び、点滴を受ける必要があります。
[熱けいれんの場合]
生理食塩水(0.9%)を補給すれば、通常は回復します。
[熱射病の場合]
死の危険のある緊急事態です。体を冷やしながら、集中治療のできる病院へ
一刻も早く運ぶ必要があります。いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが
予後を左右するので、現場での処置が重要です。
体温を下げるには、水をかけたり濡れタオルを当てて扇ぐ方法、くび、腋の下
足の付け根など太い血管のある部分に氷やアイスパックをあてる方法が効果的です。
循環が悪い場合は、足を高くし、マッサージをします。
症状としては、意識の状態と体温が重要です。意識障害は軽いこともありますが
応答が鈍い、言動がおかしいなど少しでも異常がみられる時には重症と考えて処置しましょう
【体調不良は事故のもと】
体調が悪いと体温調節能力も低下し、熱中症につながります。
疲労、発熱、かぜ、下痢など、体調の悪いときには無理に運動しないようにしましょう。
また、暑さへの耐性は個人によって大きな差がありますが
次のような人は暑さに弱いのでとくに注意が必要です。
●体力の低い人
●暑さになれていない人
●熱中症をおこしたことのある人
●持久力の低い人
●肥満の人
リンク先→http://www.japan-sports.or.jp/tabid/523/Default.aspx
※夏のトレーニング時についても解説があります