【備忘録】読書メモ「がん外科医の本音」 | 腎臓がんとの共存を目指して

腎臓がんとの共存を目指して

2024.1.24腎癌告知
2024.4.16右腎臓摘出手術
2024.4.30退院
2024.5.9病理検査ステージ3aグレード3ラブドイド変化
2024.7.4術後補助療法開始キートルーダ

個人の備忘録として書き留めました。

 

読書メモ
「がん外科医の本音」中山祐次郎

 

著者の「泣くな研修医」シリーズが好きで、読んでみた。
エビデンスのあるがん情報をわかりやすく解説していると思った。
目新しい情報は少ない。


以下は気になった箇所を引用する。

「私の治療を信じてもらえないのか。

さて、こういった補完代替療法を患者さんに打ち明けられたとき、医者の本音はどうでしょうか。私のイメージでは、多くの医師は驚き、否定する方向に入ってしまう私は今でこそ「がん患者さんの二人に一人は何らかの補完代替療法をやっているもの」を知っていますから驚きませんが、かつては告白されるたびにショックを受けていました。なぜなら、「私の治療を信じてもらえないのか」と感じたからです。

 

いま思えば大変傲慢ですが、当時は本当にそう考えていました。そして、今だから告白しますが、「あの患者さんは怪しいヤツにはまっているのだ。医学知識のない人だな」という思考さえ持っていた気がします。私は偉そうな顔をするつもりはありませんが、現状ではまだ多くの医師がかつての私のような感覚でいるような気がしてなりません。それを裏付けるのが、医師へのこんな調査結果です。
 

(四国がんセンターホームページ「がんの補完代替医療(CAM)診療手引き」から)

 

前著『医者の本音」にも載せましたが、これはがんの治療を専門とする医師751名に「この治療法を知っていますか」と質問したもの。一番上の「漢方」を除けば、ほぼすべての代替医療で8割の医師が「知らない」と答えています。この結果から、そもそもがん治療の医師は補完代替医療についてかなり無知であるということが言えます。