こんにちは。蒼乃勇信です。

 

 

これは晩年のミルトン・エリクソンが

弟子であるジェフリー・ザイク博士に

向けた言葉です。

 

 

「今朝午前4時に

『死ぬかもしれない』、

でもそれでも良い、と思った。

でも昼には生きているのが

とても嬉しくなったし、

今もずっとそうです。」

 

 

この言葉を聞いて、

皆さんはどんなメッセージを

受けとったでしょうか?

 

 

 

おそらく、人によって

この言葉から生まれる

イメージや連想は

全く違うものでしょう。

 

 

この言葉に込めた

エリクソンの意図は

私には分かりません。

 

 

例えば、

「一瞬一瞬を大事に生きろ」

と言いたかったのかも知れません。

 

 

これを直接的に

「一瞬一瞬を大事に生きろ」

と言ったとしたら

どうだったでしょう?

 

 

ザイク博士は

10年も経過した後に

この言葉を本に書いた

と言われていますが、

 

 

おそらく、

これほど長い間

ザイク博士の記憶に

残ることは

なかったかも知れません。

 

 

そして

この言葉は

聞いた人それぞれに、

その人にとっての

メッセージを

生じさせます。

 

 

それは、

それぞれの記憶と

結びついて、

その人の中から

生まれるものです。

 

 

情報伝達と喚起的関わり

 

現代の多くの

コミュニケーションは

いわゆる情報伝達です。

 

 

外から何らかの情報を

伝えるために言葉を使う。

 

 

例えば、

このブログで書いてきた

心理学の知識もそうです。

 

 

また、

Youtubeを開けば

「どうやったら

 痩せられるのか?」

「どうやったら

 お金が稼げるのか?」

といった情報が

膨大に手に入ります。

 

 

しかし、

例えば抑圧を感じている人に

幸せを感じて欲しい時、

 

 

「幸せの定義」

「幸せになる方法」

をいくら情報伝達しても

 

 

引き出せない状態にある人には

効果がないのです。

 

 

一方で

誰しも幸せを経験したことは

あります。

 

 

その相手の中にある幸せを

経験として目覚めさせること

はできます。

 

 

先ほどの

エリクソンの言葉は

人の内から何らかの

イメージや感情を

喚起するものです。

 

 

つまり、

情報伝達的なコミュニケーション

ではなく

喚起的なコミュニケーションです。

 

 

ミルトン・エリクソンは

この喚起的な関わりが

天才的でした。

 

 

このエリクソンの

関わり方について

ジェフリー・ザイク博士は

 

 

「エヴォカティブ

 コミュニケーション」

 

 

として伝えてくれています。

 

 

 

現代に生きる私たちは

情報伝達的な関わりというのが

望ましいものとして

育ってきました。

 

 

学校では

理路整然と解答し、

職場でも

「分かりやすく伝えなさい」

「論理的に思考しなさい」

「根拠を示しなさい」

と教育されます。

 

 

もちろん、

それが望ましい場面も

あります。

 

 

しかし、

特にカウンセリング、セラピー

コーチングといった対人支援では

この喚起的な関わりが

重要になります。

 

 

ところが、

世の中の講座やセミナーで

このことを教えているものは

目にしたことがありません。

 

 

このザイク博士の

エボカティブコミュニケーションを

日本で主催しているのが

 

 

日本のエリクソン研究の

第一人者である

神崇仁先生です。

 

 

先日のブログでも

ご案内したとおり、

この神先生が日本で初の

エリクソンカンファレンスを

開催します。

 

ご興味のある方は是非。

 

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そして、このザイク博士の

エヴォカティブな関わりや

 

 

エリクソンの弟子の中でも

世界最高峰の心理療法家である

スティーブ・ギリガン博士の

セッションを取り入れて、

 

 

これまでにない

コーチング手法を

開発されました。

 

 

ご興味のある方は是非。

 

 

私も1期で学び、

2期にも参加します。

 

 

https://trance-coach.hypno-mentoring.com/5cha_lp06a?aff&lp=06a&tl=0&disp=0