こんにちは。aonoです。

 

 

前回は職場で相談がこなくなって、

困ってしまった頃のことについて

お話をしました。

 

 

そして、相談なくて

「必要とされていない」

と感じた私は

 

それが良いことではないと

思いながらも

増々心を閉ざしてしまいます。

 

 

私がそのようになった原因は

どのようなところにあるのでしょうか?

 

トラウマ

もともと、私は相談を受ける

のが嫌いではありません。

 

 

また、もともと相談しやすいと

言われるタイプでした。

 

 

年齢的に若いこともあり、

相談する側からしても

「敷居が低くて相談しやすい」

ということもあったと思います。

 

 

また、自分で言うのは何ですが

性格的に優しいですし穏やかに

話をするので、余計に相談しやすい

のだろうと思います。

 

 

特に自信がない人や、

人の顔色を伺ってしまう人は

よく相談を躊躇しがちです。

 

 

「何か厳しいことを

 言われるんじゃないか」

「自分のせいで苛ついたんじゃないか」

と考えてしまいがちです。

 

 

そんな人からすると、

私は有難い存在だったでしょうし、

事実有難がられたものでした。

 

 

ただ、もう一つ、私に相談する

動機をもった人たちがいました。

仕事を押し付けようとする

人達です。

 

 

当時の私の会社の中では、

何故か嘱託社員や専門職員が

発言力をもっており、

彼らの我儘が許されていました。

 

 

私の会社では、新しい案件が

入ってきた際に従来の一般職が

まず受付を行います。

 

 

その中で、必要なものを

嘱託社員や専門職員へ依頼する

という流れとなっています。

 

 

この依頼件数によって、例えば

収入が変わる等の差があれば

モチベーションが湧くのかも知れません。

 

 

しかし、そのような制度には

なっておらず、嘱託社員も専門職員も

基本的には固定給です。

 

 

だから、件数をたくさん受けたり、

難しい案件を任されることを

避けようとする人がいました。

 

 

特に嘱託社員は他社を退職して

定年間近の数年を過ごしている

人達です。

 

 

頑張って出世するとか

そういったことには

モチベーションは無く、

 

今をできるだけ楽しく過ごす

という事に

価値を置いていました。

なので、自分達の仕事量に敏感です。

 

 

ましてや、それなりに忙しく

ストレスも多い仕事ではあるので

仕事に追われている最中に

新規の依頼があると単純に嫌だ

という気持ち自体は理解できます。

 

 

彼らは、いつも誰の件数が多い

とか誰が難しい案件を受けたとか

そういった部分に目を光らせています。

 

 

そして、いっぱいいっぱいになると

「今日はもう〇件も受けているから

 受けられません!」

とわがままを言い始めたりするのです。

 

 

「あいつは今日〇件だろ!」

「あいつは今月まだ〇件しか受けてない!」

「おれは今ややこしい案件で忙しいんだ!」

等と言って他の人達に押し付けようとします。

 

 

そんな彼らが目を付けたのは、

当時新入社員から配属された

私でした。

 

 

私は当初、育成のために先輩が

選んだ案件を個別で受けていました。

 

 

そして、ある程度慣れてきた頃から

他の職員と同様の流れで案件を

受けるようになります。

 

 

1年ほど通常の流れで

案件を受けた後、

総合職である私は難しい案件

等を引き上げる役に

回ります。

 

 

その頃、数名の嘱託、専門職員が

私をあてにし始めたのです。

 

 

ひどい人は、反りが合わない

クライアントや相手方がいると

わざと喧嘩をしてきます。

 

 

そして、相手方から

「担当を代われ!」

とクレームを言われたところで

私のところへ持ってきます。

 

 

「担当を代われと言われたので

 宜しくお願いします!」

そういって机の上に書類を

ポンっとおいていくのです。

 

 

それが何度も続き、上司も

目の前で見ているのですが

何も言いません。

 

 

実際にクレームになっているので

本人に継続して対応させることも

できません。

 

 

当時の私はそのまま自分が担当

することしかできませんでした。

 

 

また他の人は案件の放置が

凄まじく、相手方やクライアントが

爆発しそうなタイミングになると

体調を崩して数週間休みます。

 

 

そうすると、その案件を誰か

対応しなければなりません。

 

 

当時2,3年目の私は適任とされ、

その担当者にかかってきた電話の

メモを毎日確認し、クレームめいた

案件に折り返し電話をしていきました。

 

 

もちろん、そのまま案件を引き上げ

対応せざるを得ません。

 

 

中には夜中の22時頃に遠方の

相手方自宅まで訪問し、

延々と苦情を言われるということも

ありました。

 

 

ひどかったのは、私が新婚旅行に

行く直前にも長期間欠勤をしたのです。

 

 

休日出勤までして必死に対応しました。

 

 

何とか私が休みを取得する前に

出社してきたので、対応を引き継ぎました。

 

 

しかし、旅行から帰ってきて

席に着くと引き継いだはずの

案件で相手方からクレームが入っており

聞くと本人から何も連絡していないのです。

 

 

相手は私が放置したものだと思い、

今度は私に対して立腹している状態

でした。

 

 

もちろん、こういった人達に対して

一般職の担当者も積極的に相談には

いきません。

 

 

相談してもまともに回答してくれず

引き上げて欲しい案件も引き上げて

くれません。

 

 

中には相談すると苛立ちを露わにし

担当者を罵倒する人もいました。

 

 

そうすると、今度は一般職からの

相談がこちらに回ってきます。

 

 

先程の様な流れで、私の手元には

ややこしい案件がたくさん流れて

きていました。

 

 

こちらから能動的にかけた電話

と比較して、怒った相手方から

掛かってきた電話というのは

長引きます。

 

 

そういった電話がひっきりなしに

掛かってくるのですが、

電話を終えると一般職や嘱託社員

からの相談が押し寄せてきます。

その最中も、次の電話がかかってきます。

 

 

相談を終えて電話を掛けると

また、怒った相手との長い電話

に捕まります。

 

 

受話器を置いた瞬間に

また相談にきます。

 

 

しかし、先程の電話の最中に

また別の電話が何本か掛かってきています。

 

 

また電話をかけます。

 

 

すると、相談したいけど

私が他の人の相談や電話で

なかなか空かないため

相談できない人達が、

 

「まだ電話中なの?」

 

とキレ気味で私のデスクを

覗いてきたりします。

 

 

そして、他の人に先を越されない

ように私の後ろに陣取っていたり

しました。

 

 

ひどい人は、苦情になった案件を

電話中の私の机に置いていくことすら

ありました。

 

 

夕方、社外からの電話が

鳴りやんだ後は決済業務も

残っています。

 

 

決済業務の合間も相談はあるし、

こちらからかける電話もあり、

自分の事務作業は全く進展せず

溜まっていく一方でした。

 

 

新入社員からそこに配属された

私は、当初は総合職というのは

こういうものだと思っていました。

 

 

給料が高い分、周りよりも苦労

して然るべきだと思っていました。

 

 

誰かが体調不良で休んでいれば

自分が率先してカバーしてあげる

べきだと思っていました。

 

 

相談業務が来ることは頼られて

いることであり、喜ばしいこと

だと思っていました。

 

 

しかし、流石にこの状況が続くと

私もだんだん理不尽さを感じました。

 

 

「なぜ、他人がサボるために自分が

 苦労しなければならないんだ。」

「自分の仕事は他人をサボらせる

 ことではない。」

 

と、そう考えるようになっていたのです。