こんにちは。aonoです。

 

 

前回は職場で質問された時に答えられる様に

業務知識を完璧にするべく過剰な努力を

することとなった様を書きました。

 

 

今回はその続きです。

 

 

 

完璧になれず異常に粘る日々

どんな相談を受けても答えられるように

業務知識を身につけようとしながらも、

それはなかなか進みませんでした。

 

 

しかし、人一倍責任感があるのと、

役に立ちたい欲求が強かった私は

 

相談を受けた時に、その場で調べながら

答えを出そうとしました。

 

 

「あの~、これ対象になりますか?」

「あぁ~、確かに微妙ですね。

 ちょっと規定見てみましょうか。

 え~と…ん~」

 

と唸りながら、

ひたすら規定を読み込んでみます。

 

 

この時も、相手がどんな風に思ってるのか

すごく気になってしまいます。

 

 

「ちょっと知ってたら、

 と思って聞いただけなのに」

「もういいよ、長いわ」

「頼りないな」

「この人に聞くといつもこうだな」

「ちょっと調べといてくれないかな」

 

 

そんなことを思っているんじゃないか

と考えてしまいます。

 

 

そして、すごく焦ってきます。

 

 

今にも相談者が

「もう、いいです」

と言うんじゃないかという気がして、

 

「早く答えを出さなければ」

と急いでしまうのです。

 

 

しかし、急げば急ぐほど焦り、

頭が働かなくなり

規定を読んでいても文面を眺めているだけで

思考ができていない状態になってしまいます。

 

 

まるで、遅刻しそうなのに道路が渋滞して

車が動かない様な感覚です。

 

 

おでこや首筋に力が入り、

背中に嫌な汗がじわーっと滲んできます。

 

 

ずっと黙っていると気まずいので

「ん~」と唸ってみたり

「これは~だから、~で~」

 

と軽く独り言をつぶやいてみたり

規定をペラペラとめくって

険しい顔で必死に文字を追っています。

 

 

しかし、文書の内容は

全く頭に入ってきていません。

 

 

そんな感じでも、

何とか答えが見つかることもあります。

 

 

しかし、どうしても答えが見つからない時は

散々待たせたあげくに

 

「ちょっと調べてみるので

 少し時間をください」

 

と言って、

一旦ギブアップすることもあります。

 

 

そうして、その場で答えられなかったことに

余計に罪悪感と情けなさを感じ、

更に状態は悪化していくのです。

 

 

 

キレてしまう

こういったことが重なってくると

相談に来られることを回避するようになります。

 

 

「こんな忙しい時に…」

「今ちょっとそれどころじゃないのに…」

と、もちろん声には出さないのですが、

表情や雰囲気で知らせようとするのです。

 

 

この状態に入ると、周りにとても敏感になります。

 

 

まだ相談に来ているわけではないのに、

周りで誰かが困って周囲と話している

のを聞くと、

「やばい、こっちに来るかも」

と考えてしまいます。

 

 

そして、困っている会話内容を

横耳で聞いて、

「これなら即答できる」

と思えば余裕のある雰囲気を醸し出します。

 

 

しかし、

「これは調べないと分からないな」

「上手く答えが出せるか分からないな」

と思った途端、体がこわばります。

 

 

急に忙しくパソコンのキーボードを叩いたり

電話を掛けてみたり、書類を読み込んだり、

手を額につけて

いかにも悩んだような雰囲気を醸し出します。

 

 

そして、こちらに歩いてくるのを感じると

精一杯険しい顔をして

「今は忙しいから話しかけないで」

というオーラを出します。

 

 

そうは言っても、根が気弱なので効果は無く

結局相談されて調べることにはなるのですが、

 

この状態になると、誰かが困っていたり

トラブルになっているのを見るだけで

「こちらに来るんじゃないか」

と不安になり、身が縮こまってしまいます。

 

 

 

 

そして、こちらに来ないように

「今は忙しいから話しかけないで」

というオーラを醸し出しているうちに

本当に忙しい気分になり、

 

「忙しいのに邪魔をされた」

と感じ始め、

被害者意識に陥るようになりました。

 

 

こういった状態になると、

職場にいる間

常に予期不安と戦うこととなります。

 

 

「誰か相談してくるんじゃないか」

「自分も答えられない内容だったらどうしよう?」

「今、忙しいのに時間をとられるんじゃないか?」

 

 

周りの話し声や足音に敏感になり、

常に忙しいオーラを醸し出して

無意識に周りを近づけない様になるのです。

 

 

想像していただけば分かると思いますが、

この様な状態では周囲と信頼関係は築けません。

 

 

困っている時に助けられないマネジメント等

存在する意味が無いからです。

 

 

また、常に

「周囲から邪魔されるんじゃないか」

「危険にさらされるんじゃないか」

という謎の不安に苛まれ、

 

精神的に安定せず仕事の効率が下がる

という結果につながります。

 

 

どうしてこの様なことになってしまうのか、

次の記事へ続きます。