こんにちは。aonoです。

 

 

このブログを読んで下さっている中には

会社員の方も多いと思います。

 

 

会社員にとって避けられないのが

毎年の「評価」です。

 

 

仕事が上手くいっていれば

何も悩むことはないのですが、

そんな人は一握りでしょう。

 

 

「今年も何もできなかった」

「自分はやっぱり駄目だ」

 

 

そんな風に考えて、

年末あたりから悶々とした気分で

過ごしていることはないでしょうか?

 

 

そんな方は、評価の前に

考えるべきことがあるかも知れません。

 

 

 

 

私もこの傾向が強くありました。

 

 

もともと、職場で周りの人の評価は

気にするものの、人事評価に関しては

あまり気にしていませんでした。

 

 

しかし、30代に差し掛かり、

思いがけず他部門への異動を経験

するのですが、

 

そこでパワハラを受けて

人事評価も2年連続で標準を下回る

評価を受けてしまいます。

 

 

それで「確実に昇進は遅れる」と

上司から言われていたこともあり、

少し評価に過敏になり始めていました。

 

 

そんな折、同期の中で数名が

一つ上の役職に昇進しているのを目にして、

すごく焦りを覚えるようになります。

 

 

そんな頃、私は他部門から元の部門

へ戻ってくることができました。

 

 

当時、精神的に参っていましたが、

「元の部門でやりたかったことが、

 またできるかも知れない」

と、そんな希望で徐々に前向きな気持ちに

なっていくのを感じていました。

 

 

もともとそれなりの評価は受けていたし、

自信をもっている部分もあります。

 

 

「いい仕事をして早く同期に追いつこう」

 

と思いながら、

気付かないうちに評価を受けることを

強く意識するようになっていたのです。

 

 

しかし、思うようにはいきません。

 

 

実は私が他部門へ異動したのは

会社が合併する直前の出来事で、

使用されるシステムや体制が

以前とは大幅に変わっていました。

 

 

私はたった2年で浦島太郎状態に

なってしまったのです。

 

 

 

 

「まずは新しい環境に慣れる」

 

という意味でもありますが、

課の中で重要な役割からは外れていました。

 

 

更に、働き方改革によって

マネジメントや色んな施策の推進も

その多くが従来の総合職から所謂一般職、

技術職へ移管され、

職種による垣根も取り払われてしまいました。

 

 

総合職である私は全体の統括を補佐する

と言えば聞こえはいいのですが、

要所は課長、次席で対応しています。

 

 

結局、私は役職付きでありながら

担当者群とほぼ同列で、

個別案件の処理に携わることとなります。

 

 

それも、

すごく初歩的な案件が中心になります。

それ以外には、PCや社有車の管理等の雑用、

繁忙期などで担当者群が忙しくなった時に

助っ人に駆り出される、

その他苦情対応、他部門の窓口等々・・・

 

 

一言で言えば「便利遣い」です。

 

 

「このままでは存在意義が感じられない」

 

そう思った私は、何か目新しい事を

しなければならないと考えていました。

 

 

しかし、できませんでした。

 

 

そもそも課の中で施策を推進する

チームやそのリーダーも

所謂一般職が据えられており、

自分に発言する隙は見当たりません。

 

 

そもそもミーティングには

課長や次席が参加していて

自分は参加していませんでした。

 

 

あらゆる相談事も次席へ入ってくるため、

自分は関与できません。

 

 

ただ、一つだけ全体の運営に

関われる可能性がある場面がありました。

 

 

それは総合職や各チームの

リーダーが集まる定期的なミーティングです。

 

 

 

 

課全体の運営や懸念事項について協議し

チームリーダーである一般職の育成のため

問題事項をヒアリングして解決する

というのが主な内容でした。

 

 

自分がマネジメントに関わるなら

そこしかないと思いました。

 

 

課の運営や施策に関しては、

いつも何かしら考えていることはありました。

 

 

それも、周りの意見を聞いている限り

自分の方が深く考えている自信をもっていました。

 

 

しかし、

なかなか話に入っていくことができません。

 

 

ミーティングでは課長がチームリーダー

である一般職から問題事項を聞き出しながら、

「こうして欲しい」という意向を伝える場に

なっていました。

 

 

ほぼ、「チームリーダー対課長」で

話をしているだけで、

周りの総合職は時々思ったことを言う

という程度でした。

 

 

私は、自分が考えを持っている施策の話が

俎上にあがったら、自分の考えていることを

切り出してみようと思っていました。

 

 

しかし、なかなかその流れにならず、

話に切り込むことができません。

 

 

いや、正直に言えば少し流れと外れていても

切り出すことはできたはずなのですが、

 

このブログでも散々書いてきたとおり

私の内向的な面が邪魔をして発言できなかった

というのが本当のところです。

 

 

そうこうしているうちに、一か月経過し

二か月が経過し、半年が経過し、

あっという間に年末になってしまいました…

 

 

「次のミーティングでは言えるかな…」

「話を切り出しやすい様に、

 軽く会話に参加しておかないとなぁ」

「もう下半期になってしまった…

 もうそろそろ何か起こさないとなぁ。」

 

 

とミーティング前後で色んなことが

頭をよぎります。

 

 

「あぁなんかこの流れだと

 今年も何もなく終わりそうな…」

「大体あのミーティングだと

 課長以外喋れないじゃん…」

「あの場所にいる意味あるのかな…」

 

 

こんな感じで徐々に諦めムードが

漂い始め、責任転嫁を始めます。

 

 

そして、

「あぁ、あっと言う間に年末だ」

「もう今更何しても評価に間に合わない…」

と完全に諦めてしまう一方で、

 

まだ何とかならないだろうかという未練、

加えて周りへの責任転嫁によるイライラ等

色んなものが入り混じった複雑な感情で

年末を迎えることになるのです。

 

 

こんなことが2年も続いた頃、

私は自己否定と周りへの苛立ちを

かなり強めていました。

 

 

 

 

「なんで強引にでも話に入って

 考えていることを言えないんだろう」

「もっと周りとコミュニケーションを

 とっていればミーティングじゃなくても

 色々話ができたかも知れないのに。」

「なんであの人みたいに上手く

 できないんだろう」

 

 

そんな考えから、

 

「自分は人として欠陥がある」

「ずっとこんな感じでいくんだろうか」

 

と感じ、

絶望的な気持ちになっていました。

 

 

一方で、色々と考えてはいるのに、

自分が活躍できずに個別案件や雑用ばかり

に追い立てられているという状況は、

 

「一般職や技術職のリーダー育成

 にばかり目を向けて

 自分を蔑ろにしている課長が悪いんだ」

 

と責任転嫁をして苛々していました。

 

 

また、「そんな自分を周囲が都合よく

遣おうとしてきている」と考えて、

周囲に対しても苛立ちを強めていました。

 

 

そんな感情が入り混じって、

毎日悶々としていたのを覚えています。

 

 

その後、私はあるきっかけで

心理学を学び始めて現在に至るのですが、

この頃のことを思い出すと、

今でも胸が苦しくなります。

 

 

あのまま時間が経過していれば、

おそらく私は

前に出れない自分に自己否定を強めて

いたと思います。

 

 

「なんでこんなことができないんだろう」

「自分は本当に駄目な人間だ」

 

 

そして、周りが成長していく姿を見ながら

自分が非力で惨めな存在に思えて自信を

失っていたと思います。

 

 

当時の私は、自分が出来ていたことすら

段々とできなくなってしまうという感覚を

感じていました。

 

 

「今の自分には何もできる気がしない」

 

 

そう思えて、周りの人のことが余計に

大きく感じていたと思います。

 

 

一方で「自分の考えを主張したい」

という欲求が満たされないことに苦しみ、

 

それが他人に対する嫉妬や攻撃性に変わり

周囲に対しても常にイライラした気持ちで

接する状態が続いていたと思います。

 

 

それは、表面を取り繕っても伝わりますから、

周囲との関係もぎすぎすし、

職場に居場所を失っていたかもしれません。

 

 

全て書ききれませんが、

おそらく自信を失って潰れていたのでは

ないかと思います。

 

 

今になって振り返って、もし

当時の自分へアドバイスをするとすれば、

一つには、自分の資質を活かすことを

もっと考えるように勧めると思います。

 

 

 

 

当時の私は、周りと同じことを同じ様に

やろうとしていました。

 

 

しかし、それは必ずしも自分に合ったやり方では

ありません。

 

 

現在は、私は大勢の前で自分の考えを

発言することが得意ではないことを認め、

メールで発信をする様になりました。

 

 

以前は、(自分で言うのは何ですが)

自分の考えが周りより深いだけに

それを周りに会議の中の簡単なやり取りで

理解させる自信がないと感じていました。

 

 

それなりの時間をとって資料等を使って

説明しないと伝わらないと感じていたのです。

 

 

文書で発信することで、

その点は解決することができました。

 

 

また、周りに影響力を与えるにあたって、

会議で周囲をけん引したり、

 

日常的にコミュニケーションをとって

いくのが得意ではないため、

そういった面に注力することを止めました。

 

 

逆に周囲とのコミュニケーションは

最低限に留め、担当者が対応している

個別案件の対応状況を徹底的に深堀する

ことに注力しました。

 

 

それを基にフィードバックをしたり、

問題提議をしたり

改善のためのワークを作成するという方向で

影響していくことができるようになりました。

 

 

またその中で分かったのは、

大勢の前で即興で話すことは苦手ですが

個別のセッションは嫌いでは無いし、

思いの外評判がいいということです。

 

 

この様な形で自分の資質を分析したうえで

実際の仕事に適用していくことで、

当時では考えらえないくらい楽しく仕事を

することができる様になりました。

 

 

 

 

もう一つ、自分へアドバイスというか指摘を

するとすれば、

0:100思考に陥っているという点です。

 

 

当時の私は年末になると

「何もできなかった」

「何も成長していない」

と考えて絶望的になっていました。

 

 

確かに、自分が思う様に目新しいことを

することはできなかったのですが、

全くチャレンジしていないわけでは

ありませんでした。

 

 

ただ、自分の考えていた完成度で実施して

結果が現れるレベルまでにできなかったので

自分の中では「できたこと」に含まれて

いなかったのです。

 

 

しかし、思う様な結果にならなかった

からといって0点というわけではありません。

 

 

実際にワークを考えて全体で実施できましたし、

それによって多少なりとも社員の能力にも

変化のきっかけを与えたわけですから、

20点や30点は獲得したと考えても良いわけです。

 

 

加えて、私は「新しいこと」に拘りすぎていた

とも思います。

 

 

それが行き過ぎて、

日常業務に関しては「できて当たり前」だから

「できたこと」から除外して考えていました。

 

 

しかし、自分が「できて当たり前」と

考えていることは、他の人にはできないこと

もあるのです。

 

 

事実、私の職場では全員で取り決めた点検を

デイリーで継続してできていたのは私だけでした。

 

 

こういった思考の癖がある方は、

何か起こった時に

点数や割合で考える癖をつける

ということがお勧めです。

 

 

例えば、プレゼンを行った時に

重要な部分で理解が得られなかった

としても

 

「全くダメだった」(0%)と考えずに

「とりあえず一通り落ち着いて話せた」

「あのポイントを除いて理解してもらえた」

 等と考えていって、

「50%だな」と考えたりすれば

いいと思います。

 

 

もしくは、嫌いな人に対しても

「70%嫌いだけど30%はいい」

等と考えると捉え方が変わってくるでしょう。

 

 

 

 

最後に、

もう一つ当時の自分の問題だと思うのは

仕事の評価=自分の価値

となっていた点です。

 

 

会社員生活を長くしていると

無自覚のうちにこの考え方に支配されて

いる人は多くいます。

 

 

この考え方では、

評価が得られない時に必要以上に

「自分はダメな人間だ」

等と落ち込むこととなります。

 

 

もちろん評価が得られた時は良いですが、

上司が変わったり会社の評価方針が変われば

高い評価の人も多少上下することもあるはずです。

 

 

その場合に、

仕事の評価=自分になっている人は

必要以上に自己否定をすることとなります。

 

 

この点においても、

自分の資質を理解するということが

非常に重要です。

 

 

なぜなら自分の資質を理解することは

自分のありのままを理解することに

繋がります。

 

 

自分自身をありのままに捉える感覚が

理解できれば、

それがたまたま現在の環境の中で

有利であったり不利であったりするだけだ

ということが分かるからです。

 

 

一人ひとりの資質自体に上下は無く、

今のルールの中で有利か不利かという

だけの問題なのですから

自分を否定する必要はないのです。

 

 

これは頭で理解できても

すぐに感覚として分かるものでは

無いかも知れません。

 

 

しかし、重要なことですので、

会社の評価で毎年落ち込んでしまう人は

一度、資質について考えてみては

いかがでしょうか?

 

 

もし、やり方が分からなければ、

お気軽にご相談を頂ければと思います。

 

 

また、資質を活かすにあたっては、

もう一つ重要なものがあります。

 

 

ご相談いただけた方には

その点も合わせてアドバイスさせて

いただければと思います。

 

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。