こんにちは。aonoです。

 

 

前回は、職場での飲み会で

幹事をしていた時のことを

書きました。

 

 

今回は幹事としてではなく

1メンバーとして参加した時の

ことについて書きたいと思います。

 

 

私が飲み会に参加するのが

嫌だったのは何故かと言うと、

 

 

一つには、

「声が小さいのをバカにされるから」です。

 

 

 

特に辛いのは挨拶の時です。

 

 

私は立場上、全員が事務所を出るのを待って

施錠してから会場に向かうことが多いので、

遅れて参加することがよくあります。

 

 

すると、会場では先に飲み会がスタート

していることもよくあります。

(その点については何とも思っていません)

 

 

遅れて到着すると、

大抵、幹事役の人が飲み物を頼んでくれます。

 

 

そして、一息ついて軽く食事をしていると

最初の飲み物が届きます。

 

 

その時です。

 

 

「え~、それでは全員揃いましたので、

 改めて乾杯したいと思います!

 それではNishiさん、一言お願いします!」

 

 

「あぁ~来たかぁ…」

 

「もういいのに…」と心の中で思います。

 

 

まず、私はアドリブが利かないので、

こういった場面で話すことが思いつきません。

 

 

「どうしよう、何を話そう」

 

と焦りながら、ゆっくり立ち上がり、

 

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「え~っと」と言った瞬間、

 

 

「えっ!?」

 

 

聞き返しが入ります。

 

 

職場で私の声が小さいことは

既に知られており、

それをいじって笑いにしようと

わざと言ってくるのです。

 

 

 

 

「聞こえないよ!」

 

 

笑いながら、別の人からも声が飛びます。

 

 

「あ、すいません」

「え~っと」

 

 

と再び話始めようとします。

 

 

「えっ!?なに!?」

「聞こえない!」

 

 

また、チャチャが入ります。

 

 

皆、笑っています。

 

 

「聞こえませ~ん!」

 

 

後輩の女性からもいじりが入ります。

 

 

あろうことか、

課長からもいじりが入ります。

 

 

この時内心では、

はらわたが煮えくり返っています。

 

 

 

 

このままブチ切れて帰ろうかとも

思います。

 

 

周りには他のお客さんもいます。

 

 

「バカにされている情けない状態を

 他人からも見られているかも知れない」

 

 

と一瞬頭をよぎります。

 

 

「頼りない」

「弱々しい」

「なに?新人?」

「ダサっ」

 

 

とそんな風に思われているんじゃないかと

考えてしまいます。

 

 

新入社員の頃の自分であれば、

まだ「新人だから」と耐えられたかも知れません。

 

 

しかし、入社して10年以上も経ち、

それなりに周囲に指導を行ったり

難しい案件を解決する立場でもあります。

 

 

それなりにプライドもできているのです。

 

 

そんな自分と

今この瞬間の自分との対比を思うと、

尊厳が踏みにじられたような感覚に陥ります。

 

 

しかし、サラリーマンですので

「ははは!すいません!」

「じゃあ、乾杯!」

とごまかしながら、

何とかその場を切り抜けます。

 

 

その後の飲み会が楽しいはずがありません。

 

 

その後は、自分の近くに座っている人と

軽い話をしながら時間を潰します。

 

 

ただ、徐々に飲み会が盛り上がると、

次の問題が発生します。

 

 

それまでは横の人同士で話をしていたのが、

だんだんと遠い距離でのやり取りが増えるのです。

 

 

少し離れた距離の人同士が話を始め、

そこに皆が参加していくという感じです。

 

 

1:1もしくは3人くらいの会話から

5,6人の規模の会話があちこちで起こります。

 

 

しかも、話に参加する人も

流動的に変化していきます。

 

 

話の内容もどんどん変化していきます。

 

 

こうなると、私はもうお手上げです。

 

 

声が届かないから入っていけません。

 

 

 

 

そもそもアドリブが利かないから

皆の話の展開についていけません。

 

 

こうして、徐々に空気と化していきます…

 

 

いたたまれなさを感じながらも

飲み会を乗り切った後、

私は一人でよくネットカフェに行きます。

 

 

どうしても一人で落ち着く時間が

欲しいからです。

 

 

そこで漫画を読んだり、

マッサージ機に座ったりしながら、

再びイライラが募ります。

 

 

翌日以降も、暫くの間は

腹の中で同僚達に対して敵意を抱きます。

 

 

また、一方では同僚が自然とできることを

できない自分に劣等感を感じたりしました。

 

 

最近はこういった感覚に陥ることは

あまりなくなりましたが、

 

一つの理由は、前回も書いたとおり

一人カラオケを始めたことです。

 

 

 

 

単純に声が届く距離が広がれば

ある程度は楽になります。

 

 

また、それによって話が出やすく

なってきました。

 

 

おそらく「声を出さなきゃ」と思うと、

声を出すために自然と身体の調整を

していたと思います。

 

 

喉の力を抜こうとしたり、

下っ腹に力を込めたりというものです。

 

 

それを意識的にやろうとすると、

話の内容よりも喉をリラックスさせたり、

腹に力を込めたりする方に意識がもっていかれます。

 

 

マルチタスク状態です。

 

 

しかし、声が自然と出やすくなると

話に集中できるようになるのです。

 

 

これは日中、仕事で交渉をする時にも

同じ効果が現れました。

 

 

もう一つは、認知の歪みを少しずつ捉えて

いったことです。

 

 

 

 

「声が小さい」のは「弱い」ことと

捉えていましたが、

今は「単なる体質」だと捉えています。

 

 

環境によって不利になることはあっても、

良い悪いは無いということに気付きました。

 

 

そうすると「情けない」という感情は

湧いてこなくなりました。

 

 

周りがいじってくることに対しても、

自分に対する愛情を感じるようになりました。

 

 

ちなみに、周りの会話についていけないのも

自分の「資質」だと捉えています。

 

 

人と話しながら次々と話を展開させることが

得意な資質もあれば、

一つの情報を深く考えていくのが得意な

資質もあります。

 

 

大勢で飲んでいる場面では黙りがちですが、

そのことで「自分は頭が悪いんじゃないか」

と悩む様なことはなくなりました。

 

 

会場や人数の加減によっては、

会話を楽しめないことはありますが、

その時は楽しめなくてもいいというくらいの

気持ちで今は参加しています。

 

 

そもそも、歓送迎会以外の飲み会は

断るようになりましたけどね。

 

 

少しでも、飲み会が苦手な方の参考に

なれば幸いです。

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。