こんにちは。aonoです。

 

 

皆さん、職場の飲み会は好きですか?

 

 

もちろん、規模や参加メンバーによって

異なると思います。

 

 

しかし、内向的な人の中には

職場での飲み会に苦手意識をもつ方も

多いのではないでしょうか。

 

 

今日はそんな方に向けたお話です。

 

 

 

 

職場の文化や立場によっては、

「飲み会には参加しない」

というスタンスをとれる方も

いらっしゃると思います。

 

 

私の職場でも、

自身の歓迎会以外、全て参加を拒否した

という方もいらっしゃいました。

 

 

しかし、私はいわゆる総合職であるため

「飲み会には全て参加する」

というスタンスを長年とってきました。

 

 

というか、

私の会社では若手の総合職から

幹事をやる文化なので、

最近まで幹事をやらされていました。

 

 

毎年、人事異動の時期になると

必ず送別会と歓迎会があります。

 

 

それ以外にも、

忘年会、新年会があります。

 

 

職場によっては、

夏場にビアガーデンに行ったり、

気まぐれに決起集会を開いたりも…

 

 

今年はコロナの影響で宴会等は

自粛となっていますが、

過去に震災等で宴会自粛になった時は

不謹慎ながら一人でめちゃくちゃ喜んでいました。

(あくまで飲み会が中止になったことです)

 

 

飲み会が決まると、私は数週間前から

緊張と不安に苛まれていました。

 

 

幹事をしていて最も辛かったのは、

要所で皆の注目を引き付けて

主賓の挨拶などへつなげる場面でした。

 

 

というのも、

私は声がかなり小さく

且つ、通らないのです。

 

 

 

 

まず、乾杯の挨拶を

しなければなりません。

 

 

大体どの職場でもそうでしたが、

飲み会好きなおじさん達は

所定の時間のだいぶ前から、

先に会場入りしています。

 

 

悪いことに、彼らは飲む前から

かなり盛り上がっています。

 

 

話しかけても気付いてくれません。

私は精一杯の声を振り絞って

皆の注意を引き付けようとします。

 

 

「はい!」

「それでは、時間となりましたので~!」

 

 

しかし、彼らは気付きません。

 

 

自分が大声を出しているのに

皆に気づかれないというのは、

かなり恥ずかしいものです。

 

 

大抵、一人くらい気付いている人が

いるのですが、

「その人からどんな風に思われているのだろう」

と考えるといたたまれなくなるのです。

 

 

その人から見た自分を想像すると、

「声の小さい男が、精一杯声を張っているけど

 誰からも気付いてもらえていない」のです。

 

 

そこからは

「弱い」

「しょぼい」

「ダサい」

「ダメな奴」

というイメージが掻き立てられます。

 

 

 

 

もう一度、声を振り絞ります。

 

 

「時間となりましたので~!」

 

 

やっと近くの数人が気づいてくれます。

 

 

彼ら(彼女ら)は苦笑いをしながら、

私の方をチラチラと見ます。

 

 

この時、私はかなりばつが悪く、

顔が真っ赤になり、

全身から汗が噴き出してきます。

 

 

そうしていると、

気遣いのある数人の方が

(大抵はベテランの女性社員が)

喋っている人を叩いて

こちらに気付かせてくれます。

 

 

非常に親切です。

 

 

しかし、その時の自分は

「気遣ってもらっている」ということを

「哀れに思われている」という風に

マイナスに捉えてしまい、

逃げ出したい気持ちになります。

 

 

そうして、何とか静まったところで

課長へ乾杯の挨拶を振ります。

 

 

ここまでが最初の難関です。

乾杯の挨拶を終えて暫くの間、

私は恥ずかしさに耐えながら

一人で飲みます。

 

 

別に誰も気にしていないのでしょうが、

その時は「皆が自分のことを駄目な奴だと

思っているんじゃないか」と考えてしまい、

落ち着きません。

 

 

徐々に飲み会が盛り上がってきます。

 

 

すると今度は「一人でポツンとしている自分」

を意識してしまい、居心地の悪さを感じ始めます。

 

 

 

 

こういう時は、どんな反応をされても

逆効果になります。

 

 

「大丈夫?楽しんでる?」と言われれば、

「哀れみを受けてる。」

「本当は情けない奴だと

 思っているんじゃないか…」

 

 

「喋れよ!」

「一人で何やってんの?」と言われれば、

愛想笑いを浮かべながら「すいません」

と回答し、卑屈な心持になります。

 

 

気を遣って話を振ってくれる人もいるのですが、

「うわ、気を遣われてる…」と

また情けなく感じてしまう。

 

 

優しくされても厳しくされても、

いずれにしても居心地の悪さを感じます。

 

 

そして、次の問題が発生します。

 

 

課長から

「グラスが空になった人に

 注文聞いて頼んでいけ!」

と言われるのです。

 

 

周りを見ると数人グラスが空になっています。

 

 

まず、タイミングを計ります。

 

 

話している最中に声をかけても気付かれないし

何となく気まずいので、

話が途切れる瞬間をじっと待ちます。

 

 

「〇〇さん!次何飲みますか?!」

 

 

また、声を振り絞って聞きます。

 

 

しかし、気付いてもらえません。

 

 

それを見て、横から

「〇〇さん、何飲むの!?」

と気遣って声をかけてくださる方に

また救われます。

 

 

仕方がないので、

グラスが空になっている人を見つけては

近くへ移動し肩を叩いて注文を聞きます。

 

 

しかし、それでは終わりません。

 

 

店員さんを呼び止めなければなりません。

 

 

呼び鈴があれば良いのですが、

無い店もあります。

 

 

その場合は、また声を振り絞ります。

 

 

「すいません!注文いいですか!?」

 

 

もちろん、気付いてもらえません。

 

 

仕方なく、店員さんの近くまで歩いて行き

注文を伝えます。

 

 

お店によっては宴会場が2階で

店員さんが2階にいないところもあります。

 

 

その場合は、階段を上がり下がりして

店員さんを捕まえて注文をします。

 

 

店員さんに怪訝な顔をされます。

 

 

こいつは何でわざわざ

 歩いてここまで言いにくるんだ?」と

思われているんじゃないかと

また不安になります。

 

 

 

 

こんなことを繰り返しながら、

1時間程度経過したところで

主賓の挨拶に移ります。

 

 

ここが次の難関です。

 

 

1時間程度経過すると、

盛り上がりがピークに達しています。

 

 

この状態で皆に気付いてもらうのは、

至難の業です。

 

 

仕方がないので、とにかく声を振り絞ります。

 

 

「それではぁ!時間となりましたのでぇ!~」

また、気付いてもらません。

 

 

「すいません!」

「すいません!」

「時間となりましたので!」

 

 

何回か声をかけているうちに、

やっと一人二人と気付いてくれます。

 

 

そのうち、優しい方が周りに声をかけて下さり、

何とか会場が静まりかえります。

 

 

そして、一通りの挨拶が完了しました。

 

 

主賓の挨拶が終わった後は、

ひたすら動き回りながら、

注文を聞いて店員へ伝えていきます。

 

 

そうして暫くして締めの挨拶となります。

 

 

最後の挨拶の頃には、

大方盛り上がりもピークを過ぎているので、

主賓の挨拶程は苦労しません。

 

 

声をかけると何となく雰囲気を察知して

皆気付いてくれることが多かったです。

 

 

そんなこんなで飲み会が終了した後、

大体、私は激しい自己嫌悪に陥ります。

 

 

 

 

情けなくて早く家に帰りたい思いで

いっぱいになります。

 

 

しかし、ほぼ100%二次会へなだれ込むため、

幹事である私は帰ることができません。

 

 

一次会での情けない気持ちを引きずりながら

また、次の店に行きます…。

 

 

今思い出しても嫌な気分になりますが、

年次を重ねるごとに自然と楽に

こなせるようにはなりました。

 

 

私の中で一番良かったのは、

一人カラオケを始めたことです。

 

 

 

 

一人カラオケに行くのに

最初は勇気が必要でした。

 

 

「この店に行ってみようかな」

 

 

そう思って店の前を通り過ぎて、

一回戻ってまた通り過ぎて、

その日は諦めて、

また翌日通り過ぎて…

 

 

そんなことを何回かやった後、

ある日思い切って入店しました。

 

 

「知り合いがいたらどうしよう」とか

 

「この店員同じ学校だったらどうしよう」とか

 

「さみしい奴って思われてるんじゃないか」と

 

色々と自分の中でマイナスな思考が働きました。

 

 

また、学校の授業以外で歌ったことがないので

最初は声の出し方が分かりませんでした。

 

 

少し大きな声を出すと、

周りに聞こえているんじゃないかと

不安で、地声を出せるまでに1年程度かかりました。

 

 

しかし、おかげで声が出やすくなり、

最初に注目を集める時の

恐怖感がかなり和らぎました。

 

 

一方で、やはり店員さんには

気づかれないことが未だに多いです。

 

 

しかし、これもあまり気にはならなく

なりました。

 

 

声が通る人に呼んでもらえばいいからです。

 

 

私は声の専門家ではありませんが、

声が出ない、通らないのは半分体質だと

思って諦めています。

 

 

それは背が高いとか低いとかと

そんなに変わらないことだと思います。

 

 

個体差でしかないのです。

 

 

ですから、声が出ないことで

自分を責める必要は無いし、

自分が不得意な部分は人に頼ればいい

と思えるようになりました。

 

 

一応、一回店員さんに声を掛けます。

 

 

でも聞こえてなさそうだったら、

「声小さいから(笑)」

と近くの人に言って呼んでもらいます。

 

 

良く考えれば、そんなことを頼まれた

くらいで気分を害する人なんて

ほとんどいないんですよね。

 

 

飲み会のたびに憂鬱になる方は

参考にしてみてください。

 

 

最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。