こんにちは。aonoです。

 

 

突然ですが、内向的な人の中には

電話が苦手な人も多いと思います。

 

 

 

周りがザワザワしている中で電話するのは

問題ありません。

 

 

嫌なのは、静まり返ったオフィスの中で

一人電話をかける場面です。

 

 

これは、人前で喋るのと同じ側面がありますよね。

 

 

また、内容としては

単なる連絡だけならそんなに問題ありません。

 

 

嫌なのは、交渉や苦情対応等、

臨機応変な対応が必要で、能力や性格等が

一方的に知られてしまう様な場合です。

 

 

なので、私は電話を掛ける時は、

なるべくザワザワしているタイミングを狙っていました。

 

 

また、電話の取次ぎを避けていました。

 

 

電話の取次ぎは、

結構臨機応変な対応が求められます。

 

 

それを誤ると、取り次いだ同僚から嫌な顔を

されたり、お客様から怒られることもあります。

 

 

実際にはそんなことは滅多に無いのですが、

人が聞いている(かも知れない)状況で、

その臨機応変な対応をすることに

プレッシャーを感じてしまうのです。

 

 

 

 

そんな私ですが、

時々、頑張って電話の取次ぎをしています。

 

 

特に休み明けの月曜日等は電話が集中するため、

立場上全く電話にでないわけにいきません。

 

 

そんなある日のことでした。

朝、9時に営業開始となります。

 

 

「電話にでるぞ」

 

 

そう決心しながらも、秒単位で心は揺れ動いています。

 

 

「プルルル」

 

1コール目だと早いかな…

 

「プルルル」

 

2コール目だから取ろうかな…

 

「ガチャっ」

 

あ、他の人がとったか。早いな…

 

 

「プルルル」

 

あ、また掛かってきた。

 

「プルルル」

 

ちょっと今作業から手が離せないな…

 

「ガチャっ」

 

あ、他の人がとったか。まあ次かな。

 

「プルルル」

 

よし、今回はとろう。

 

「プルルル」

 

2コールだ、よし。

 

「ガチャっ」「ガチャっ」

 

あ、同じタイミングでとられちゃった…

 

 

大体こんな感じです。

 

 

そして、さすがにもういいだろうと思って

何回目かに電話を取り次いだところ、

「あ、Aです」

と同僚からの電話でした。

 

 

チームリーダーBさんに相談があって電話してきた様でした。

 

 

「あ、Aさんか」と少し安堵した私は、

そのままBさんへ電話を転送しました。

 

 

「プルルル」

「プルルル」

「プルルル」

 

 

何回かコールしていますがBさんが出ません。

 

 

「プルルル」

「プルルル」

「プルルル」

「ガチャっ」

 

 

そのまま鳴らしていると、

別のチームリーダーCさんが

電話にでました。

 

 

「あ、すいません、Aさんはお手隙ですか?」

と言ったところ、

 

「今、私とBさんは業務の振り分けですごく忙しいんです。」

 

と言われました。

 

 

「ああ、ごめんごめん分かった…」

 

 

と言って切電しようとしたところ、そのまま間髪いれず

 

「だから、用件を聞いて頂いて、

 折り返しできる電話だったら折り返しにしてください!」

 

と最後まで言い切り、

「ガチャン!」

と電話を切られてしまいました。

 

 

私は、そのまま保留にしていた電話に再度出て

Bさんの代わりにAさんの相談に対応をしました。

 

 

「分かったって言ってるのに

 最後まで言い切らなくてもいいのに…」

 

「しかも、あんな苛立った感じで言わなくても…」

 

「まあ忙しかったんだろうな」

 

そう思いながらも、何とも心の中がざわついているのが分かりました。

 

 

文書として書けば何でもない「お願い」なのですが、声には明らかに苛立ちが含まれていました。

 

 

私にはそれが

「気の利かない男だな」「そのくらい察しろよ」

と言っているように感じられたのです。

 

 

そして、それはイコール

「お前はできない男だな」と言われている

気がしてしまい、「見下されている」と感じてしまったのです。

 

 

私の頭の中の構図としては

 

「忙しい彼女達にどうでもいい電話を

 無神経に繋ごうとするできない男」

 

というイメージを勝手につくってしまいました。

 

 

その後暫くの間、私は自分が価値のない仕事を

している様な気になってしまいました。

 

 

課にとって必要な仕事だからやっているはずが、

彼女達と比べてどうでもいいことをやって、

楽をしている様な気がしたというか

「そう見られているのではないか」と気になってしまい集中ができませんでした。

 

 

皆さんもお気づきの通り、

これはほとんど私自身が作り出した幻想です。

 

 

事実としてあるのは、

Cさんが「忙しいから折り返してください」

と言ったということのみです。

 

 

彼女が「苛ついている感じだった」

というのは私の解釈です。

 

 

また、「気が利かない」「察しろよ」と

言っているように感じたのも私です。

 

 

そこから「できない男」イメージを

膨らませたのも私でした。

 

 

事実ありのままに見れば、

「忙しい時に電話がかかってきたから、

 イライラしながら電話の折り返しを依頼した」

というだけのことでした。

 

 

それを

「苛つかれている」

「気が利かないって思われいる」

「できない男って思われいる」

と解釈してしまったのです。

 

 

いわゆる「自動思考」と言われるものですね…

こういった自動思考が頻繁に出てくる場合、

その裏には必ず自分の思考のクセが隠れています。

 

 

私の場合は

「優秀でなければならない」とか、

「強くあらねばならない」とかでしょうか。

 

 

それに気づけるようになったところから、

あまり感情的にぶれることが少なくなりました。

 

 

皆さんも、感情的になった時は一度事実と解釈を

分けてみることをお勧めします。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。