こんにちは。aonoです。

 

 

会社に入って7年目くらいのことです。

 

 

当時私は広島県福山市を管轄する部署に

所属していましたが、

中国四国全体を統括する部署が各地をまわって

業務内容の点検をする際の要員として選ばれ、

山口県のある部署を訪問しました。

 

 

ある程度の年次になり、

当時自分を含め中国四国に4人いた同期は

会社からそれなりに評価もされ、

少し仕事に対して自信を持ち始めていた時期です。

 

 

担当者としても一通りの仕事が回せて、

部署全体の舵取りにも携わらせてもらう中、

このまま順調に出世できるのかな~

と思っていたところ、

大きな壁にぶち当たることとなります。

 

 

朝9時半頃には山口に入り、

用意された書類を点検する中、

これまでの経験からたくさん穴が見つかりました。

 

 

自分の経験から、

その部署の中でマネジメントが行き届いていない部分も感じ、

得意になって報告書に

色々と指摘事項を記載していきました。

 

 

同席していた部長、副部長とも対等に協議し、

同じく点検要員として来ていた他の社員から相談を受けるなど、

自分もいっぱしの社員になったな~と感じていました。

 

 

 

 

夕方になり、点検者からの講評が始まります。

 

 

最初に副部長から全体的な講評をあった後、

各点検項目の記載順に点検結果を説明していくという流れでした。

 

 

私は副部長の話を熱心に聞きました。

 

 

次に各点検者が説明を順番にしていく中、

自分が点検した項目をどう説明しようか整理していたところ、

異変が起こりました。

 

 

だんだんとペンを持っている手に汗が滲み始め、

手足が冷たくなり、

心臓が早く鼓動し始め、

息が浅い感じになってきました。

 

 

1人、2人と説明をしていく中、

徐々にその症状が強くなり、

心臓がバクバクいいながら

手足が震えてきていることに気付きました。

 

 

必死に深呼吸をして、

一旦緩めることができても、

数秒後にはまた激しくなってくることの繰り返しでした。

 

 

「やばい、このままだと数十人の前で

 マンガみたいに声が震えた状態でしゃべれなくなってしまう」

と思い、焦りました。

 

 

何とか緊張を緩めようと意識を他に向けたり

呼吸をしたりするのですが、一向におさまりません。

 

 

点検対象の部署の中には自分の同期もいます。

 

 

その同期の同期である自分がどんな社員なのか

興味をもっている人もいました。

とうとう自分の順番になり、

話をしようと声を絞りだしましたが、

身体がガチガチで2,3言しゃべるのが精一杯な状態でした。

 

 

やむを得ず

「ちょっとお腹を下したみたいで・・」

とトイレに立ちました。

上手くごまかせたのか、

それとも皆自分の緊張に気付いているのか心配しながら、

さもお腹が痛そうな顔でトイレに駆け込みました。

 

 

 

 

そこで緊張を緩めるために精一杯深呼吸をしましたが、

なかなか緊張がおさまりません。

 

 

学生時代空手をやっていた自分は、

「空手をやっていた時の男らしい状態を思い出せば・・」

と思い、その場で正拳突きをついたりして

「緊張なんてしない」はずの自分になりきろうとしましたが、

息があがって余計に心臓がバクバクしただけでした。

 

 

それでも時間が経つにつれて少しマシになってきた頃に、

「いや~すいません、ちょっと下痢っぽい感じでした!」

と声には出さないが、

そんな雰囲気を漂わせながら、

会議室に入っていき、

その勢いで自然な流れで話を始め、

何とかその場を乗り切ることができました。

 

 

終わった後は何とも情けない気持ちでしたが、

それを顔に出さないように

敢えてイジられようと思い

数人に話しかけようとしましたが、

誰にもイジられることもなく、

何とも言えない気分で家路につきました。

 

 

 

 

それ以降、人前でしゃべることに恐怖心が強くなった私は、

毎朝の朝礼の進行ですら緊張して

手足が震えるような状態が続きました。

 

 

会社が合併して部署のあたりの人数が

20人程度から50人前後まで増えたこともあり、

毎朝緊張にさいなまれる日々でした。

 

 

何とか解決しようと色々と勉強したり、

精神的に強くなろうと思い

極真空手を始めたりしました。

 

 

が、結果が出ない…

 

 

そんなときたまたま心理学にも関心を向けていました。

 

 

ある日心理学の手法を実際に使ってみたところ

変化が起きたのです。

以前のような強い緊張がなくなり、

若干緊張はしつつも

人前で話ができるようになってきました。

 

 

先日は部長や副部長も参加する

10人超の会議の中で

一部ファシリテーションを行う場面がありました。

 

 

二つの部署が統合になる

大掛かりなプロジェクトとなるため、

二つの部署と統括する部長、副部長が参加する会議でした。

 

 

副部長から全体の説明があった後、

それぞれの項目を統括する担当者から

説明や意見集約を行う流れでした。

 

 

あの山口での一件と同じく、

「順番に説明していく」という場面です。

 

 

副部長が話をした後、自分の番でした。

 

 

この時は若干の緊張はありました。

 

 

副部長が話している間に

自分が説明する部分をどうやって伝えようか

と考えを整理しつつ、

若干焦ったりしていましたが、

手足や声が震えることはなく、

日常会話と同じように話始めることができました。

 

 

正直、話始めは少し緊張してしまいましたが、

一言目を発した後は徐々に緊張感もなくなり、

日常会話と同じように何も考えずに喋ることができました。

 

 

 

 

これまで、朝礼や会議がある度に

緊張しないか心配になったり、

数日前から緊張してしまうことが多々ありました。

 

 

会議が午後2時にあるとしたら、

午前10時頃から会議のことで頭がいっぱいです。

 

 

しかし、現在は事前にある程度準備していれば

ぶっつけ本番でも割と平気です。

 

 

ここに至るまで色々と学んできましたが、

長くなりましたので、今回はこの辺で。

 

 

また、おいおい書いていきますので、

是非今後も読んでください。

 

 

ここまで読んで下さり、

ありがとうございました。