こんにちは。福井のお菓子屋西勘堂西畑雄介です。

今日はSDGSは実はナイーブについてお話しします。



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SDGsは、実は「ナイーブ」
最近、至るところで「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉を聞きます。

カラフルなバッジを付けている方も増え、社会全体がより良い方向に向かおうとしている空気を感じます。

SDGsには、貧困の撲滅から気候変動対策まで、17の壮大な目標が掲げられています。一見すると、本当に「いいことづくめ」で、誰もが賛同できるものばかりに見えます。 

しかし、私はあえてこう言いたいのです。「SDGsは、実はとてもナイーブ(純粋すぎる)な考え方なのではないか」と。

「理想」と「現実」の間の葛藤
SDGsの目標は「理想」です。

例えば、「ゴミを減らす」という目標(目標12:つくる責任 つかう責任)を見てみましょう。
これは、誰もが賛成する素晴らしい目標です。

私たちお菓子屋も、包装資材や製造工程での廃棄物を減らす努力は惜しみません。
しかし、これを極端に突き詰めるとどうなるでしょうか?

包装をシンプルにすれば、衛生的リスクや品質保持の難しさが出てきます。

特に地方の美味しい食材を、遠方のお客様に安心・安全な状態でお届けするためには、どうしても必要な資材があるのも現実です。

つまり、誰かにとっての「正義」は、誰かにとっての「不便」や「コスト」になるという側面を、私たちは見過ごしてはいけないのです。

「本質」を見る視点が必要
SDGsの目標を一つひとつ見ていくと、それが世界を良くする「切り口」であることは間違いありません。

ただ、その「いいこと」を実現するために、現場でどのような犠牲や負担が生じるのか。その「切り取り方」や「見方」が、あまりにも単純化されてはいないでしょうか
SDGsは、あくまで目標です。
大切なのは、その目標を掲げること自体ではなく、その裏側にある「本質」の部分、つまり、持続可能な社会を築くために、私たちの足元で何ができるのか、を問い続けることです。

大切にしたい、現場の知恵と工夫
私たちが福井で取り組む「地産地消」も、SDGsの精神に通じるものがあります。

地元で採れたものを地元で消費することで、輸送コストやCO2排出量を減らせる。これは環境への配慮です。

しかし、その根本にあるのは、「福井の美味しい食材を、新鮮なうちに、お客様に笑顔で食べていただきたい」という、生産者と私たちの単純で強い想いです。

ナイーブな理想論で終わらせるのではなく、日々の商いを通して、地道に、確実に、目の前の人を笑顔にする工夫を積み重ねる。

それこそが、私たちが考える、地域に根差した会社がSDGsを実践する、最も大切な方法だと信じています。

それではまた