こんにちは。福井のお菓子屋西勘堂西畑雄介です。
今日はお菓子屋のパラダイムシフトについてお話しします。
本題に入る前にお知らせをさせて下さい。
最近塩どらが大人気になって来ております。
暑くなって来たから?
ネクストブレイクに選ばれたから?
よくわかりませんが、毎日売れてます!
ホームページからご覧下さい!
少し前まで、お菓子屋は特別な場所でした。
誕生日や記念日、ちょっとした贅沢をしたい時、ショーケースに並んだ色とりどりのケーキやクッキーに心躍らせたものです。
しかし、近年、その「当たり前」が大きく変わりつつあるのを感じています。
お菓子屋に、明らかなパラダイムシフトが起きているのです。
「わざわざお菓子屋で買わない」という選択
かつては、専門のお菓子屋でしか手に入らなかった「特別なスイーツ」たち。
しかし今、私たちの周りには、コンビニ、スーパー、ドラッグストアと、安価で手軽な「甘いもの」が溢れています。
物価高が続く現代において、「わざわざ高いお金を出してお菓子屋で買う」という価値観は、揺らぎ始めています。
多くの人が、数百円で手に入るコンビニスイーツや、駄菓子などの「量販された甘いもの」を、日常のささやかなご褒美として楽しむようになっているのです。
これは、単なる価格競争ではありません。
「スイーツ=専門店で買うもの」という固定観念が崩れ、「スイーツ=日常的に手軽に楽しむもの」へと、消費者の価値観がシフトしていることを示しています。
洋菓子から和菓子へ、価値観の揺らぎ
私たちの店でも、この変化を肌で感じています。
以前は圧倒的な人気を誇っていた洋菓子、特にケーキは、原材料費の高騰も相まって値段が高くなりがちです。
一方で、和菓子、特に大福やどら焼きといった昔ながらの素朴なものが、人気を集めています。
その理由を考えると、和菓子には「どこか懐かしい」「安心して食べられる」「コスパが良い」といったイメージが根強くあります。
奇をてらわず、シンプルに素材の美味しさを楽しむ。そんな価値観が、今の時代に求められているのかもしれません。
これは、単なる流行ではなく、「本質的な美味しさ」や「安心感」を求める消費者のニーズが、より顕在化してきた結果だと考えています。
変化を恐れず、本質を見つめ直す
人の価値観は、今後も絶えず変動し続けるでしょう。
お菓子屋に求められる役割も、時代とともに変わっていくはずです。
このパラダイムシフトの波に乗り遅れないためには、古い常識に囚われず、柔軟な発想を持つことが不可欠です。
私たちの「お菓子屋」は、ただ甘いものを売る場所ではなく、「誰かの心を豊かにする時間」を提供する場所であるべきです。
これからは、単なる美味しさだけでなく、お客様が何に価値を感じ、何を求めているのか、その本質を深く見つめ直すことが、生き残るための鍵となるでしょう。
それではまた。
おまけ!非認知能力クイズ!
ドラクエ編
問題7
あなたは旅の途中で、小さな祠にたどり着きました。そこには「世界を救う秘薬のレシピ」と書かれた古文書がありましたが、文字がかすれていて解読が非常に困難です。この時、あなたが「情報が不十分な状況で、最善を尽くす力(問題解決力)」を最も発揮できる行動は何でしょう?
A. 「どうせ解読できない」と諦め、その古文書を放っておく。
B. 古文書を力ずくで破り、中身を確認しようとする。
C. 古文書を街に持ち帰り、図書館や学者に相談する。同時に、自力でも解読を試みる。
D. 「こんなところで時間を無駄にできない」と、秘薬のレシピを無視して、旅を続ける。
正解: C
それではまた!