思えば、僕の腰痛は突然やってきたわけじゃないのかも。
人間、本当に痛い目を見ないとわからない。
この腰痛になってから、僕はようやく腰の存在を意識するようになった。
今まで、腰なんて「当たり前のようにそこにあるもの」だった。空気とか、重力とか、そういう類のもの。
でも、今は違う。
朝起きて、ベッドから足を下ろす。その瞬間に、腰のスイッチがONになる。
「おはよう、腰だよ」とでも言われているような、じんわりとした違和感。
顔を洗う度にに、少し前屈みになる。そのたびに、「おい、そんなに曲げるなよ」と腰がささやく。
腰との対話が始まったのだ。
痛みは、時に大切なことを教えてくれる。
この腰痛は、僕に「自分をいたわれ」と教えてくれている様な気がする。
無理をするな、休息をとれ、姿勢を正せ。そして何より、自分の身体に耳を傾けろと。
「同じ姿勢でいるな」
「急に重たい荷物を持つな」
「ちゃんと寝ろ」
そんな風に、いつも僕に語りかけてくる。
僕はこの腰と、これからどう付き合っていけばいいのだろう。
しばらくは、バンテリンと絶対安静、そしてほんの少しの諦めと共に生きていくしかないようだ。
でも、いつかこの腰痛が治まったとき、僕はきっと、この先輩に感謝する日が来るのだろう。
「お前がいてくれたから、僕は少しだけ賢くなれたよ」と。
そんなことを考えながら、今日も僕はそっと立ち上がる。
「…いててて…」
それではまた。
おまけ!非認知能力クイズ!
ドラクエ編
問題4
あなたは旅の途中で、呪いの剣を拾いました。とても強力な剣ですが、装備すると「呪い」によって行動が制限されます。この時、あなたが「目先の利益だけでなく、長期的な視点で考える力(先見性と自制心)」を最も発揮できる行動は何でしょう?
A. 強力な武器なので、とりあえず装備して戦ってみる。
B. 「こんなものに頼る必要はない!」と、すぐに呪いの剣を捨ててしまう。
C. 呪いの剣を装備せず、街に持ち帰って、呪いを解く方法や、使い道がないかを専門家(神父や武器屋)に相談する。
D. 呪いの剣を売って、すぐに大金を稼ぐ。
正解: C
それではまた