東京国立近代美術館で毎年開催される、美術館の春まつりへ行ってきました。
これはMOMATのコレクションの中から「春」にちなんだ作品を、まとめて展示するというのもの。今年は第1・2室を使って行われました。常設展の一部なので、入場料は500円。
第1室(ハイライト)に入ると、いきなり川合玉堂「行く春」。長瀞を描いた六曲一双の作品で重要文化財。これを見ないと春が来ないね。
加山又造「春秋波濤」。これも豪華な作品。
MOMATの宝と言ってもいい、和田三造「南風」。いつ見てもいいね。
大好きな藤田嗣治の自画像も展示してありました。
第2の部屋には、菊池芳文「小雨ふる吉野」。桜を描いた作品は世の中にたくさんありますが、これほどお花見気分を味わえる作品はなかなかない。
日高理恵子「木を見上げてⅦ」。山桜の花がもう少しで咲きそうで、春への期待でワクワクする。
この2作品は畳に座って、下から眺めることが推奨されています。ちなみに畳のデザインは清家清。
次の部屋は「麗子、生誕110年」という企画展示。
もちろん描いたのは岸田劉生。
麗子の成長に合わせた、いろんな展示が面白い。
麗子自身が8歳の時に描いた絵。
7歳の麗子と15歳の麗子。
2階の企画展示室には、新収蔵の彫刻、ジェルメーヌ・リシエ「蟻」が展示。蟻の不気味さがたまらん。
隣にあった荻原守衛「女」も、艶かしくて良かったです。
皇居の桜は、まだ開花していませんでしたが、一足早い春を楽しめました。