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「終戦!」

ここ数日、子どもが留守でテレビのチャンネル権を独占出来た。よくテレビ特に報道系の番組を見た。穏やかにテレビと向き合うつもりだった。でも実際には見れば見るほど気持ちが複雑になる一方であった。人間の愚かさ、同じ一人間として恥じりたくもなる。

大きなニュースといえば、

奈良県明日香村の都塚古墳が蘇我稲目のものではないかと言うことが明らかになった。ピラミッド形状のこの手の墓は朝鮮半島北部の高句麗で築かれてい文化を日本で取り入れた例だと言う。当時の最先端だった文化を朝鮮半島から日本が進んで取り入れたそうである。海外との交流は、稲目に限らず倅の蘇我馬子や孫の聖徳太子までが中国から仏教をもって帰って来るなど東アジアと友好な交流関係を謳歌した。新しい発見が数年以内に日本の教科書に登場するはずだと言う。場面が変わって次に流れるニュースは、日本対中国と日本対韓国や朝鮮との関係が悪化し、睨み合ってることについてである。

次のニュースでは、戦時中に米軍によって日本のあちこちで起きた空襲被害や経験談に沖縄上陸戦での悲惨な経験について伝えられたかと思いきや、その次のニュースでは米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けての工事に着工しているという内容である。

イスラム過激派「イスラム国」がイラクの少数派住民を1500人が誘拐され性奴隷にされているニュースや旧日本軍が中国などで一般女性を捕まえて暴行を繰り返したと証言のドキュメントリーがあったと思ったら、次に慰安婦には国家としては関わっていなかったとと言う映像が流れる。

アフガニスタンやガサやイラクなどでの殺しあっている悲惨な映像を魅せられながら、こっちでは憲法解釈を変えてまで戦争再デビューしようとしているのだと言う。

戦争をしたのに被害についてばかり話し、加害を語らない首脳もいる。

ここ最近ずっと日本は空気がなんだか重く感じる。報道から伝わる古今東西の情報はなんとも後味の悪く感じる。

夜は老若男女の仲間と「硫黄島からの手紙」を見た。やっぱり中身は深く、重い。

それにしてもお盆と終戦記念日は重なるのですね。来日26年、日本国籍取得から10年目にして今年、そのことに心底から実感を覚えた。

自分の身内だけではなく、戦争や争いによって命を落とした大勢の御霊に対し今後において過ちを繰り返さないことの誓いを込め、手を合わせたい。