「中国の糊代(のりしろ)」と「私たちの糊代」

中国に行ってきました。そう言えば、出かける前に周りの日本人の友人に「マスク持っていけ!」と言われたりもした。忘れたっていうか、そもそもその必要性もなく、空気は美味しかった。

数日、広東省南部の街にいたが、暑い日が続いた。

同じ中国でも寒い地域と暑い地域とではいろいろと違うようです。お米作りに関してこの辺は「三毛作」と聞いた時はびっくりしました。そのこともあって米粉を工夫した料理が多く、腹持ちも良い。美味くて、安い。

中国は、度数の高いお酒を呑むイメージだが、それは基本的に寒い地方で、こっちは、酒呑みが少なく、飲んでもビールで、それよりももっぱらお茶である。暑い地域の生活の知恵でしょうか。

中国、南の地方はこの時期特に暑いです。(ちなみに滞在中は36度の日もあった。冬もこの辺は雪降りません。)

この間、人々は朝早くから新聞を持って街の食堂にいって、お茶呑みながら、飲茶たべながら、半日ぐらい過ごすのはごく当たり前。

家にいると暑い時期だから、余計に出掛けるようです。土日にもなると家族で飲茶のお店に集う。ゆったり、そして優雅、ゆたかだなと思う。日本で流行らせてもよさそうな文化。

食欲大勢な僕。このままだと帰る頃には、体重、確実に数キロ増えそう。
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本土では、FacebookもLINEもブロックされ、繋がらなかった。(中国版LINE?の「we chat」が代役を果たす。)マカオはやっぱり刺激的な街です。多くの世界遺産にカジノというコントラスト。そしてポルトガルと中国文化のハイブリッド。つながりで言えば、これでもかっていうぐらい繋がる。もちろんFacebookもLINEもさることながら、シャトルバスの中もFREE WiFiが繋がる。しかもバスもFREE。物価が高いイメージだったが、実際には、お手頃。キンキンに冷えたマカオビールに、ポルトガル料理を頂いた。

珠江デルタを中心に、香港とマカオそして、本土側一帯の経済特区を中心に中国は確実にまだまだ伸びる、止まることのないエネルギーを目の当たりにしました。僕日本が大好きです。でも私たちは中国嫌いとか言っている場合ではないことだけははっきりしています。中国の糊代に便乗させて貰いましょう!

私の渡航日は、日本で集団的自衛権の閣議決定の明る日ということもあり、飛行機で手に取った中国語新聞もやはりその内容は1面に。

少しは緊張していた私達。だけどどこに行っても日本からの私達クルーを歓迎してくれました。ご馳走にもなった。仕事の合間に立ち寄った場所の一つに日本とつながりのある、孫文(中山)の記念堂などもあった。互いに語れる日中つながりの方がむしろ多いように思った。

縁起でもないが、国家間の睨み合いが強まれば強まるほど、私達一人一人の「民際」的糊代が試される。そんなことを気付かせて頂いた中国の旅でした。



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