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『出所: http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000001202130004

まいどおおきに,☆〝にしゃんた〟♪です (ぶろぐ) -


■スリランカ出身 にしゃんたさん■

スリランカ出身の社会人落語家、J・A・T・D・にしゃんたさん(42)=上京区=が11日、福島市で「献血落語会」を開いた。日本の献血に心を動かされ、大切さを伝えようと一昨年に始めた活動だ。東日本大震災後、献血者数が激減している福島だけに、いっそう力が入った。
         
◆福島で落語会 きょうも◆

■「お互い様」の思い込め

会場は福島県赤十字会館。約50人を前に扇子を打ち鳴らし、軽快な語り口でネタを披露した。

「献血が減っている背景には、人間関係の希薄さっちゅーのもあるそうですな。知ってはりますか。人間関係って、醤油(しょうゆ)が借りられるかどうかで分かるって話……」
 ユーモアたっぷりの落語に、「『お互い様』の気持ちで献血をしよう」との思いを込めている。

本職は羽衣国際大(大阪府堺市)の現代社会学部准教授。約25年前に日本へ留学し、立命館大で経営学、龍谷大大学院で経済学を学び、2005年には日本国籍を取得した。趣味で始めた落語は、09年に社会人落語初代日本一決定戦で準優勝するほど上達した。

学生時代に職や家を探す時、外国人だからと断られることが多かったが、献血は違った。「同じ人間として迎えられた」と感動したのを覚えている。07年、中京区の銭湯で知り合った府赤十字血液センター職員から「若い世代の献血が減っている」と聞き、献血センターで落語会を開くことを思いついた。
 
2010年から京都や東京、大阪などで公演を重ねてきた。福島でも昨年3月末に予定していたが、震災で延期になっていた。

福島県赤十字血液センターによると、県内での昨年の献血者数は、原発事故で一部住民が県外へ避難したこともあり、前年に比べ2割以上減った。このため、血液の供給は各地のセンターに協力してもらっているという。にしゃんたさんは「落語会が、献血センターに足を運んでもらうきっかけになれば」と願う。

日本への恩返しという思いもある。スリランカは04年、スマトラ島沖大地震による津波で被災し、日本から支援を受けた。「笑いの力で被災者を励まし、前向きになってほしい」。福島での落語会は12日にもある。