第224話 『火星沖夜戦(彗星の群れ4/5)

 
エサク彗星獣 バルビリオン 
エサク彗星獣 サストロース 
アッガ彗星獣 トスカム・アハプリア 
アッガ彗星獣 トスカム・アテバ 
アッガ彗星獣 トスカム・アムマッカ 
アッガ彗星獣 トスカム・アトレード 
ルート彗星獣 レゴラ 
ウォルゴ彗星獣 ビルグス 
リラスタ彗星獣 キングサラディン 
土星怪獣 デリオラー 
カプセル怪獣 ワイリス 

     

もし、ウルトラセブンの最終回のあと、
TVでゾフィが始まっていたら?の妄想ストーリーの第224話。

 

太陽系を通過するレオリア彗星群と、その彗星怪獣群。

防衛機構は何とか、天2号作戦を成功させますが…!?

 
【UST=防衛チーム】
 
ユルガ(隊長)
ゴウリ
ナワテ
ユリコ
ヒデコ
クロス
 
【IDM=地球防衛機構】
 

(Bチーム=情報技術班)
シズカ(班長)
ユウキ
ドノバ
アカイ
リオ
ユウ
 
ミナミ(ムーンベース隊長)
 
カジ(UST参謀)
 
ミシマ(防衛空軍参謀・IDMF司令)
キタワカ(防衛陸軍参謀・IDMA司令)
マトバ(防衛海軍参謀・IDMN司令)
ナガサウラ(特務軍参謀・IDMI司令)
スズタニ(輸送軍参謀・IDMT司令)
 
マキノハラ(科学センター・所長)
 
フジハラ(長官)
 

 

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【これまでのお話し】
 
最初は想像の産物だった、レオリア彗星群。
それが実在し、やって来る事がわかります。
 
複数の彗星が、安定した距離を保ちながら、
超長期彗星として、やって来るのは、
未知の部分が、多かったのですが、
問題は彗星には、複数の生物~怪獣が存在し、
軌道上の惑星群を、襲っているらしい事でした。
 
そして彗星群の怪獣が、太陽系に飛来。
地球防衛機構は、全軍を上げて、
転送ステーションを使い、太陽系外縁部から、
襲来する彗星怪獣を、迎え撃ち続けます。
 
天2号作戦も、成功させて、
何とかここまでは、しのいでいましたが…
 

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【科学センター】
 
スクリーン上の画面~宇宙や軌跡、移動する彗星獣と、
映し出される各種の、データーを見比べながら、
盛んに話している、マキノハラ博士、
第1研究室のワカヤマ、ヤスキ、フジナミに、
第3研究室長タグチ、第4研究室長ウメノら職員。
 
そこにカジ参謀が入って来ます。
 
カジ
「博士、また出ました。
 例のブラインド・エリア。」
 
マキノハラ
「ノフィウス効果か?」
 
ワカヤマ(第1研究室長・科学センター)
「惜しいなあ、
 何でも無ければ、研究したいんだが。」
 
タグチ(第3研究室長・科学センター)
「わかる。
 
 もしかしたら、世紀の発見だ。
 活用範囲は、計り知れない。」
 
カジ
「そんな場合じゃ、無いんですよ!」
 

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【UST作戦室】
 
ドアが開き、バタバタと入って来る、
カジ参謀、マキノハラ博士。
 
ヒデコ
「今は沈静化しています。
 どうも向こうも、こっちの様子を見ているような…」
 
リオ
「明らかに効果をわかって、やってますね。
 こう言う知恵は、あるんだなあ。」
 
スクリーン上に映し出されている、レオリア彗星群。
 
外宇宙から来て、太陽系を通過しつつあるそれは、
既にいくつか、地球軌道を通り過ぎて、
一度、抜けつつありました。
 
それに合わせるかのように、彗星獣襲来も、
ピークは過ぎつつ、あるかに見えましたが…
 
少々、厄介な問題が生じました。
 
彗星のうち、いくつかは通り過ぎる時、
その軌跡上で、未知の物理現象を起こし、
レーダーや通信等、電波・電磁波の障害、
重力・磁力異常などを、引き起こしていました。
 
さらに、アステロイド・ベルトを抜ける時に、
いくつかの小惑星を、巻き込んで移動し、
それによってもレーダー探知を、難しくしていました。
 
フジハラ
「彗星獣は、ブラインド・エリアの効果を、
 それなりに、わかっているようだ。
 
 これまでのように、正直に正面から行くと、
 思った以上の、抵抗にあうと思い。
 ここを利用している。」
 
ヒデコ
「今はまだ、小・中の彗星獣が、
 散発的に動いている、だけですが、
 おそらくこれは、斥候です。
 
 戦略目標のような物が、絞れたら、
 組織だった数が、一気に来ると思われます。」
 
マキノハラ
「今、連邦科学センターとも、情報交換し、
 技術的なサポートは、出来るだけするが…」
 
シズカ
「ブラインドを利用しての、奇襲攻撃は、
 おそらく来ると、思っていた方が良い。
 
 エリア別の可能性は、今こちらでも、
 全力で、出しているが…」
 
ヒデコ
「戦力的に、地球が手強い事はわかるでしょう。
 
 すると、まず奇襲で一気に地球に来るか?
 逆に地球を避け、手薄そうなところに行くか?」
 
マキノハラ
「中間で、地球の近隣~金星火星の線も有るな。
 まず守備力の少なそうで、近い場所を抑える。」
 
フジハラ
「パリ本部も、その可能性を優先しているそうです。
 
 ただ、想定は出来ても、戦力が厳しい。
 数的には最大戦力の、米・ロ、インド、
 そして欧州艦隊も、もう半数以下で…」
 
マキノハラ
「すると今、最前線…
 襲来予測エリアの、防衛担当艦隊は?」
 
フジハラ
「中国。
 中国艦隊は、ここまでほとんど無傷で、
 司令官のカン提督は、切れる策士と聞いている。
 
 主要国艦隊が、傷ついた今こそ、
 任せてくれと、自信ありげだったが…」
 
マキノハラ
「切れると言っても、こんな実戦経験は、
 誰だって無いだろう…
 
 大丈夫なのかね?」
 
フジハラ
「疑わしいから待ってくれとも、言えません。
 
 性能、形式は多少、劣る物の、
 戦艦4、空母3、巡洋艦が20数隻。
 
 事実上、今の戦略戦の中核は、
 戦力的には、中国艦隊に、
 任せるしかない状況です…」
 
ヒデコ
「ブラインド~ノフィウス・フィールドから、
 抜け出た彗星獣、キャッチされました。
 
 高速で移動中、4方向に分かれます。」
 
カジ
「どこだ?
 目標は?」
 
ヒデコ
「金星、火星、土星と…地球です。」
 
リオ
「これらは、各1体のようです。
 大群ではありません。」
 
カジ
「嫌な感じだな。
 大規模攻勢の前の、前哨戦。
 
 だが、あまり戦力をケチると、
 返り討ちに合う程度は、ある規模だ。」
 
リオ
「≪アーク2号≫、金星が近いです。
 指示出しますね。」
 
ヒデコ
「火星、土星も、各国艦隊、
 既にいくつか動き出しています。
 
 火星軌道上で、準備中の中国艦隊も、
 一部隊を、向かわせるそうです。」
 

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【金星】
 
連絡を受けて、金星大気内に突入し、
レーダーで目標を追っている、≪アーク2号≫。
 
ナワテ
「前方、やや左舷11時、接敵しますよ!」
 
ゴウリ
「了解!」
 
既に着地し、ゆっくりと巨体で動く、
アッガ彗星獣、トスカム・アテバを発見し、
攻撃態勢に入る、≪アーク2号≫。


 
レーザー、ミサイルの一撃が、
後ろを向いている後方に、次々命中。
彗星獣は、悲鳴のような声を一声上げながら、
≪アーク2号≫に気が付き、向き直ります。
 
一度追い越し、反転する≪アーク2号≫。

 


 
ゴウリ
「よし、もう一発!」
 
今度は、レーザーに集中して撃ちますが、
彗星獣の表面に、靄のような物が発生すると、
レーザーは着弾寸前に、拡散・跳弾。
当たりはしますが、クリーンヒットにはなりません。
 
ゴウリ
「なんだ、クソ、バリアか?」
 
ナワテ
「その類のようです。
 エネルギー反応が、ありました。」
 
ユリコ
「物理弾に、切り替えましょう。」
 
ユルガ
「向こうからも、撃って来るぞ、
 ゴウリ、気をつけろ!」
 
熱光線を放つ彗星獣。
機体をひねって、避けながら上空を超え、
その瞬間、爆弾を何発か投下します。
 
クロス
「命中…ですが、こっちもどうも。」
 
ナワテ
「外気温が高くて、熱爆弾系の効きが悪い。」
 
ゴウリ
「よし、冷凍弾だ!」
 
ユリコ
「外さないでね、数が少ない。」
 
ゴウリ
「わかっとるわ。」
 
ユルガ
「先に避けろ!」
 
ゴウリ
「クソッ!」
 
回頭して、直進していた≪アーク2号≫は、
着弾の瞬間、機首にバリアを張って相殺します。
 
ミサイル、レーザーを撃ちながら突っ込み、
彗星獣がこちらも、フィールドで防ぐのを、
見計らいながら、通過の瞬間に冷凍弾を投下。
 
これはモロに命中して、全身が一瞬、
白く硬直して、動きが止まります。

 


 
ゴウリ
「今だ!」
 
急旋回して向き直った、≪アーク2号≫から、
残ったレーザー、ミサイルが放たれると、
フィールドが消えた、彗星獣に着弾、
爆発して、吹き飛びます。
 
ゴウリ
「やった!
 いっちょ上がり!」
 
ユリコ
「次、続けて行きますか?」
 
ユルガ
「残弾、燃料は?」
 
ナワテ
「燃料は大丈夫。
 
 残弾は…
 3分の1から、4分の1ってとこですね。」
 
ゴウリ
「戦えないわけじゃない。
 向こうで補給も、出来るかも知れん。
 行きましょう!」
 
ユルガ
「よし、行ってみるか?」
 
噴射炎が大きくなり、金星を離脱する≪アーク2号≫
 

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【土星】
 
土星表面のガス雲内に浮かぶ、大陸塊。
 
そこに降り立った、アッガ彗星獣トスカム・アハプリア。
 
ロシア、スペイン、ポルトガルの駆逐艦、突撃艇が、
入れ替わり立ち代わり、攻撃をかけますが、
バリアフィールドに、さえぎられて、
大きなダメージは、与えられないまま、
逆に熱光弾で、徐々に損傷していきます。
 
スペイン司令
「駄目だ。
 これでは火力不足、戦力が足りない。
 
 まとまった部隊と合流し、出直そう。」
 
ポルトガル司令
「賛成だ。
 このままでは、こちらの戦力が削られる。」
 
一時撤退した、混成艦隊を見送ると、
大陸塊を歩き出す、彗星獣。
と、
前方の山が崩れて、別の怪獣が現れます。
 
土星土着の四つ足怪獣、デリオラー。

 


 
彗星獣が、まず小手調べのように、
小さな熱光弾を、連射しますが、
土星怪獣は平気で、向かっていきます。
 
ある程度近づくと、今度は土星怪獣からビーム。
彗星獣のバリアフィールドで、ある程度拡散しますが、
しきれずに命中すると、爆発が起きてひっくり返ります。
 
慌てて起き上がり、もう一度バリアフィールドを、
モヤのように発生させる、彗星獣でしたが、
さらに太いビームが、放たれると、
張りかけたバリアごと、突き抜けて命中し、
大爆発が起こります。
 
しばらく、その様子を眺めると、
きびすを返して、去って行く土星怪獣。
 

 
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【地球 日本九州沖 海上】
 
海上を進むアッガ彗星獣、トスカム・アトレード。
 
その正面、日本との間に陣取り、
鶴翼を少しずつ狭めていく、第3艦隊と、
後方の第7機動部隊、水中の第1潜水戦隊。
 
モロズミ(第7機動部隊・IDMN)
「艦載機隊は、全力出撃。
 
 随時、着艦、再爆装して、
 与えられるだけ、ダメージを与えろ。
 
 空母を前に出すぞ。」
 
≪やそまがつひ≫、≪やさかとめ≫の、
2隻の空母が前に出て、次々に艦載機が発艦。
戻り次第、再びミサイル、爆弾を積んで、
また、飛び立っていきます。
 
一方、水中からは、潜水戦隊が、
魚雷攻撃を、かけていました。
 
バリアでビームは、ある程度中和出来る物の、
物理弾中心の、圧倒的物量攻撃に、
徐々に彗星獣は、動きが鈍って行きます。
 
コウヅキ(第3艦隊・IDMN)
「艦載機を戻せ、攻撃開始。」

 


 
戦艦≪飛鳥≫、≪讃岐≫を中心に、
重巡隊も加わって砲撃、ミサイル攻撃が始まると、
立て続けに、爆発が起こり、
ついに最後の、大きな爆発の後で、
彗星獣は、海中に沈んで行きました。
 
サド(第1潜水戦隊司令・IDMN)
「着底を確認。
 撃沈だ。」
 
コウヅキ(第3艦隊・IDMN)
「地球本国は、宇宙戦力の10倍はある。
 
 海に降り立てば、陸には上げん。」
 
モロズミ(第7機動部隊・IDMN)
「宇宙の方は、大丈夫でしょうかねえ?」
 
コウヅキ(第3艦隊・IDMN)
「そっちはそっちに、任せるしかないが…」
 

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【UST作戦室】
 
リオ
「九州海上に、降り立った彗星獣、
 第3艦隊が、排除しました。」
 
ヒデコ
「き、来ました。
 火星沖。
 
 ブラインドエリア内で、内火艇が遭遇。
 視認ですが、大群だそうです。」
 
フジハラ
「カン提督は?
 中国艦隊はどうだ?」
 
ヒデコ
「迎撃作戦を、開始すると言っています。
 
 一応、駆け付けられるだけの、
 余戦力も、向かうようですが。」
 
フジハラ
「やはり、艦隊を、
 ブラインドエリアに、突入させる気か?
 
 目視だけで、戦う気なのか?」
 
カジ
「うちは?
 ≪アーク2号≫は、どうなった?」
 
ヒデコ
「金星終了後、火星に向かっています。
 もうそろそろと、思われますが…」
 

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