第222話 『海王星沖海戦(彗星の群れ2/5)

 
プラーク彗星獣 エレ 
ラスライン彗星獣 ザムナーオン 
ギム彗星獣 ターダーラ 
エサク彗星獣 ワクドーガー 
エサク彗星獣 バルビリオン 
エサク彗星獣 サストロース 
 
天王星怪獣 ラフォリーラ 
カプセル怪獣 ウインダム 

     

もし、ウルトラセブンの最終回のあと、
TVでゾフィが始まっていたら?の妄想ストーリーの第222話。

 

刻々と太陽系に接近する、レオリア彗星群。

そこに住む彗星獣が次第に太陽系に、突入を始めます…

 
【UST=防衛チーム】
 
ユルガ(隊長)
ゴウリ
ナワテ
ユリコ
ヒデコ
クロス
 
【IDM=地球防衛機構】
 

(Bチーム=情報技術班)
シズカ(班長)
ユウキ
ドノバ
アカイ
リオ
ユウ
 
ミナミ(ムーンベース隊長)
 
カジ(UST参謀)
 
ミシマ(防衛空軍参謀・IDMF司令)
キタワカ(防衛陸軍参謀・IDMA司令)
マトバ(防衛海軍参謀・IDMN司令)
ナガサウラ(特務軍参謀・IDMI司令)
スズタニ(輸送軍参謀・IDMT司令)
 
マキノハラ(科学センター・所長)
 
フジハラ(長官)
 

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【これまでのお話し】
 
最初は想像の産物だった、レオリア彗星群。
それが実在し、やって来る事がわかります。
 
複数の彗星が、安定した距離を保ちながら、
超長期彗星として、やって来るのは、
未知の部分が、多かったのですが、
問題は彗星には、複数の生物~怪獣が存在し、
軌道上の惑星群を、襲っているらしい事でした。
 
そして実際に、探査衛星等が攻撃され、
レオリア彗星群の怪獣が、太陽系に飛来、
地球防衛機構は、全軍を上げて、
転送ステーションを使い、太陽系外縁部から、
彗星の怪獣を、迎え撃ちますが…
 

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【UST作戦室】
 
メインスクリーンに映っている、怪獣群と、
主な地球防衛機構軍の、ポイント。
 
ヒデコ
「現時点での判断ですが。
 
 単独で移動中の物が、3体。
 数体で群れになっている物が、1つです。
 この小グループが、主力でしょうか?」
 
フジハラ
「そこは米ロの連合が、向かうと言っとった。
 パリ本部からも、出すらしい。」
 
カジ
「じゃあ、我々はサブ・グループですね。
 
 次のコイツは、うちが一番近い。
 ヒデコ君、これをやろう。」
 
ヒデコ
「了解。
 ≪アーク2号≫に座標を送ります。
 
 とは、言った物の…
 米ロ連合の方は、大丈夫でしょうか?」
 
カジ
「ここでそれを心配しても、しようが無いよ。
 
 パリ本部からも、出すようだし、
 何かあれば、言って来るだろう。
 
 こっちはこっちで、目の前の敵に集中しよう。」
 

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【冥王星沖】
 
いよいよ視認出来る範囲に、レオリア彗星群が現れる中、
その星々を背景に、彗星と違う動きをする物が、
数体発見されます。
 
ヒデコ
『ポイントA、B、Cのうち、
 最大のAには、米ソ連合が、
 海王星沖で、既に展開中。
 
 Bには、南ア連合が向かっています。
 
 ≪アーク2号≫は、一番近くて小さい、
 ポイントCに、向かって下さい。』
 
ゴウリ
「なんだよ、一番小者かよ。」
 
ユルガ
「腐るな腐るな。
 
 反応が小さいからって、組し易いとは限らんし、
 簡単に、片づけられるようなら、
 すぐに次に行けば、良いじゃないか。」
 
ゴウリ
「そうなんですが…
 
 せっかく宇宙行動、ステーション発進で、
 わんさか、弾積んで来たんですから。」
 
ナワテ
「積み過ぎなんですよ。
 これじゃ身重です。」
 
ユリコ
「レーダー圏に、入ります。」
 

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【冥王星沖 近海】
 
レーダーにプラーク彗星獣、エレを捉える≪アーク2号≫。
 
ゴウリ
「ロックオン。
 さあ、食らえ、こんにゃろう!」
 
大型遠距離ミサイルが4発、さらに4発、発射され、
しばらくすると、遠くで爆発が起きます。
 
ユリコ
「着弾少し前に、目標から熱源反応、
 エネルギー反応と、爆発があります。
 
 命中前に熱線、光線か何かで、
 迎撃されたのが、何発かある模様。」
 
ナワテ
「何発かは、当たったみたいですね。
 
 そのまま直進しては、来ますけど。」
 
ゴウリ
「大した奴じゃないような事、言ってたけど、
 思ってたより、デカいんじゃないか?」
 
クロス
「そりゃ、他のと比べたらのお話でしょう。」
 
ユルガ
「来るぞ!」
 
確かに巨大な怪獣は光線、そして火球を吐きながら、
≪アーク2号≫と、すれ違います。
 
≪アーク2号≫も、すれ違いざま、
光線、ミサイルで応戦しながら、
機体をひねって、敵弾をかわして、
Uターンして、追いかけます。
 
冥王星の衛星、カロンへと向かう怪獣。
追尾する≪アーク2号≫。
 

 
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【冥王星 衛星カロン上空
 ≪アーク2号≫ コクピット】
 
ユルガ
「カロンは冥王星本星より、地形は平坦気味だ。
 そうそう、隠れられる物でもあるまい。」
 
ゴウリ
「そうは言いますが、巨体の割にすばしっこい。」
 
クロス
「銃座に行きます。」
 
ユリコ
「私も。」
 
コクピットを、出てゆく2人。
 
レーザー光線、ミサイル、ロケット爆雷で、
攻撃を続ける≪アーク2号≫。

 


 
ナワテ
「敵、被弾は蓄積していますよ。
 がんばって。」
 
ゴウリ
「避けるので、精一杯だ。
 地上を擦りそうなんで、一度着陸する。」
 
ランドモードになる≪アーク2号≫。
正面から近づくエレ。
 
ユルガ
「ゴウリ、顔面に叩き込め。」
 
ゴウリ
「顔面って… あの辺りか?」
 
全弾を集中し、下を走り抜けると、
上空を通り過ぎた後で、しばらくして、
グラリと傾き、速度が落ちだして墜落します。
 
小爆発を何度かした後、横倒しになり、
最後の爆発をすると、動かなくなるエレ。
 
ゴウリ
「や、やった!」
 
ナワテ
「あんなに積んでたのに、結構使っちゃいましたね。」
 
ゴウリ
「始まればこっちも、必死だからなあ。」
 
ユルガ
「まあ、倒せたんだから、良いじゃないか。」
 
ナワテ
「ん?」
 
ユルガ
「どうした?」
 
ナワテ
「今… 何か、レーダーに一瞬…」
 
ヒデコ
『こっちでも、捕らえています。
 未確認の彗星獣と、思われます。』
 
ナワテ
「木星に… 向かっているのが、気になります。」
 
ヒデコ
『木星も気になるし、天王星も、
 今、守備部隊が手薄なんですが…
 
 何とかこっちでも、やり繰りします。』
 
ゴウリ
「もう、手が回らなくなってんじゃ無いだろうな。
 
 早く帰って補給し、戦線に復帰しましょう。」
 

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【≪アーク2号≫ 銃座】
 
1人で、コクピットの様子をモニターしていたクロスが、
スイッチを切り替えると、天王星沖が映ります。
 
さらに問題の、高速で木星へ向かうレーダー反応。
 
一瞬、ウルトラホープを、出しかけますが…
 
天王星沖、少数の艦隊が彗星獣に突破されつつあり、
次第に天王星の衛星、ミランダへ向かっていました。
 
クロスは、カプセル・ケースを出し、
そのうちの、1個を取り出します。
 
クロス
「ウインダム、この星に行き、
 やってくる怪獣、彗星獣を迎え撃つんだ。
 
 出来るなら、なるべく倒せ。
 がんばってくれ。
 行け。」
 
手元からテレポートで、消えるカプセル。
その様子を見ると、ウルトラホープをフラッシュ。
 
≪アーク2号≫の外で、ゾフィになると、
そのまま赤い光球となり、一路木星を目指します。

 


 

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【天王星 ミランダ】
 
ギム彗星獣ターダーラと交戦中の、南米連合、
ブラジル、アルゼンチン、ペルーの混成艦隊。

 


 
が、三国合わせても、戦力不足の様子で、
次々に損傷、脱落する艦艇が出ていました。
 
ブラジル司令
「この怪獣の武器は、エネルギー光弾のような物。
 小口径から大口径まで、出力を変えられる。
 
 が、それとは別に、
 何か電磁兵器のような物を、持っているようだ。
 レーダーやロックオンシステムが、うまく行かない。」
 
アルゼンチン司令
「ミランダに侵入されつつあるが、最後まで戦い、
 得た情報を、送信し続けるつもりだ。」
 
ユルガ
『こちら極東UST、≪アーク2号≫ユルガ。
 助かります。
 
 一度で撃破出来なくても、我々には仲間がいる。
 情報は何よりの武器です。
 健闘を感謝します。』
 
残存艦隊を引き離し、ミランダに突入する彗星獣。
 

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【天王星衛星 ミランダ】
 
氷の山河、渓谷が入り組むミランダに、
突入していく、彗星獣ターダーラ。
着地すると、辺りを眺めます。
 
まだ、南米戦隊は来ない…と見たのか、
巣を作るかのごとく、山を崩し始めます。
 
その少し脇で、白煙が渦を巻き、
カプセル怪獣、ウインダムが出現します。
 
一声鳴くと、ターダーラに向かっていくウインダム。
ターダーラも、気が付いて向き直ります。

 


 

 
格闘戦では、ウインダムが有利でしたが、
相手のフォルムが、非人間型のため、
少しやりにくそうにはしている、ウインダム。
 
一度、吹き飛ばされ、離れると、
ターダーラは、エネルギー光弾を、
ウインダムも応戦して、レーザーショットの、
それぞれ、撃ち合いになります。
 
が、
ターダーラが、黒い噴煙のような物を吐くと、
ウインダムが苦しみ始め、徐々に押されて行きます。
 
レーザーを、撃てなくなったウインダムに、
次第に大きな光球が、降り注ぎますが、
突然、氷の山が崩れると、
有翼の怪獣、ラフォリーラが現れます。

 


 
ラフォリーラの羽ばたきで降る、白い粉が舞うと、
次第にウインダムが、正気に戻って行きます。
 
さらに、エネルギー線を撃つと、
ターダーラに当たって爆発、倒れます。
 
怒ったようなターダーラは、起き上がると、
ラフォリーラに、エネルギー光球を発射。
 
命中すると、ラフォリーラは墜落しますが、
元気になった、ウインダムが、
再びターダーラに、向かっていきます。

 


 

 
元々格闘が、得手ではないターダーラは、
ウインダムと組み合うと、打たれ出し、
さらにラフォリーラの、エネルギー線も、
一方的に受け始めて、崖に追い詰められます。
 
ウインダムのレーザーショット
ラフォリーラのエネルギー線が、続けて当たると、
爆発しながら、崖から落下して行き、
途中で分解しながら、さらに爆発します。
 
ウインダムが雄叫びを上げ、白煙とともに消えると、
崖から飛び立ったラフォリーラが、
確認するかのように、2度3度周回し、
やがてどこへともなく、飛び去って行きます。
 
そこへやって来た、ブラジル巡洋艦。
 
ブラジル司令
「こ… これは一体!?」
 

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