第149話 『戦え!IDM』

 
鉱体怪獣 セルダン 

     

もし、ウルトラセブンの最終回のあと、
TVでゾフィが始まっていたら?の妄想ストーリーの第149話。

 

新鉱石、バイルフェイル鉱。その鉱床から怪獣が現れます。

怪獣はただでさえ、強敵でしたが…

 
【UST=防衛チーム】
 
ユルガ(隊長)
ゴウリ
ナワテ
ユリコ
ヒデコ
クロス
 
【IDM=地球防衛機構】
 

(Bチーム=情報技術班)
シズカ(班長)
ユウキ
ドノバ
アカイ
リオ
ユウ
 
カジ(UST参謀)
 
ミシマ(防衛空軍参謀・IDMF司令)
キタワカ(防衛陸軍参謀・IDMA司令)
 
【その他・ゲスト】
 
文原重造(警視庁特殊事件対策部)

 

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【夜 下頭横市(しもとうおうし)
 山埠川貨村(やまふせんかむら) 鉱山入り口】
 
夜陰に乗じて、移動する5人の影。
 
伊谷寛(いたにひろし
「な、警備なんて、あってないような物だろ?」
 
柳島有哉(やなぎしまゆうや)
「しかしこれで金になるって、嘘みたいだな。」
 
中田信三(なかだしんぞう)
「元々、この山からとれる石だろ。
 誰の物でも、無いはずだよ。」
 
鹿辺茂(かべしげる)
「で、でも、一応は悪い事だろ?」
 
飯島晃(いいじまあきら)
「見つからなきゃ、悪い事じゃないよ。」
 
伊谷寛(いたにひろし) 
「そうさ。
 真面目に生きてて、騙されりゃ同じ事。
 だからって、世間は助けてくれない。
 
 勝てば正義、騙されりゃ悪い。
 それが現実じゃんか。」
 

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【朝 UST作戦室】
 
科学雑誌を見ていたナワテが、ボソリとつぶやきます。
 
ナワテ
「下頭横市(しもとうおうし)の、
 バイルフェイル鉱道、ついに閉鎖かあ。」
 
ユリコ
「妥当なんじゃないの。
 何か、危険なんでしょ?
 
 しかも、未知の物で。」
 
クロス
「あれ、でも、科学センターの人、
 そこに、行ってませんでした?」
 
ナワテ
「うん。
 だから、最小限の研究用採掘は、
 継続される、らしいんだけど。
 
 まあ、規模がぐっと縮小って、
 感じじゃないですかね?」
 
みんなの会話に、ゴウリも顔を上げます。
 
ゴウリ
「なんだ、その。
 
 バイル何とかっての…!?」
 
クロス
「ほら、ちょっと前に、
 ニュースになったじゃ、ないですか?
 
 下頭横市(しもとうおうし)で、
 偶然発見された、新鉱石。」
 
ヒデコが資料を、スクリーンに映し出します。
 
バイルフェイル鉱
 
東北地方・山形県の、下頭横市(しもとうおうし)、
山埠川貨(やまふせんか)鉱山で、発見された、
新鉱石のバイルフェイル鉱は、
軟質と硬質の、両方の特徴を持っているため、
硬度がある一方、強靭で脆くないと言う、
変わった鉱石でした。
 
その性質のため、最初はバイルフェイル層に当たると、
掘削が出来ないと、厄介物扱いでしたが、
なぜかここでしか産出されない、希少で変わった鉱石とわかり、
さらに性質を生かした、様々な活用法が考えられると評価は一変。
貴重で価値のある鉱石として、有望視されます。
 
ところが関わっていた人が、次第に具合を悪くして入院。
どうも何か、未知の有害性質のある危険な物質とされ、
炭鉱~採掘は次第に縮小され、今は最小限の規模になりました。
 
特定の電磁波に反応して、バイルフェイル鉱が、
人体に有害な影響を及ぼすらしいと、推測されましたが、
詳しい事は調査中でした。
 
こうして、一方では未知の危険性をはらみながらも、
それを除去する事が出来れば、強く強靭な素材として、
大きな価値を持つ、バイルフェイル鉱は、
有効活用のためにも、
また、一度発病してしまった、現在入院中の、
バイルフェイル鉱病患者の、治療のためにも、
どうしてもある程度は、研究のために必要であり、
徐々に規模を縮小されながらも、ゼロには出来ず
細々と採掘~そして研究が続けられている状態でした。
 
ナワテ
「うん、今はウメノさんとこのチームが、
 やってるはず。
 
 何もしなけりゃ、危険は無いって言ってたんだがなあ。」
 
ユリコ
「単体では無害でも、何かと反応して、
 悪影響を及ぼすって事なら…
 
 これまでに発病した人が、接した時の状態を、
 全部洗えば、わかりそうに思うけど…」
 
ナワテ
「理屈は、そうなんだけど、
 実際やるとなったら、結構手間らしいですよ。
 
 単一条件とは、限らないから、
 疑ってかかれば、要因ほとんど無限大だし。」
 
クロス
「発病された方の、症状はどうで、
 回復は、されているんですが?」
 
ヒデコ
「白血病に似た、状態らしいです。
 
 今のところ、命に関わるような、
 症状の重い方は、いないみたいだけど、
 回復しているかと言えば、そうでも無くて、
 なんとか、悪化を食い止めての、
 現状維持が、ほとんどみたいですよ。
 
 メディカルセンター経由でも、聞いたけど、
 退院したって、聞かないもん。」
 
ゴウリ
「そんな、めんどくさいもん、
 ほっときゃ良いのに。」
 
ナワテ
「いえ、有害性を克服出来れば、
 利用価値は、大いにありますし。
 
 何より、
 既に発病しちゃってる方の治療にも、
 研究は必要でしょう。」
 
ユリコ
「最初は、わざとじゃなくて、
 偶然、掘り当てちゃったんでしょうしね。」
 

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【メディカルセンター】
 
ミリン(救命室長・メディカルセンター)
「データをお貸しするのは、良いですが、
 ちゃんと、お返し下さいね。」 
 
ウメノ(第4研究室長・科学センター)
「わかっとる。
 
 そもそも、有害成分の優先特定など、
 こっちにとっては、余計な仕事で、
 あまりやりたくない。」
 
クサカ(第4研究室・科学センター)
「室長、その言い方は無いでしょう。」
 
ニッタ(第4研究室・科学センター)
「すいません、悪気は無いんです。」
 
ミリン(救命室長・メディカルセンター)
「悪気があったら、たまりませんわ。
 こっちは病人、抱えてるんですのよ。」
 
ウメノ(第4研究室長・科学センター)
「謝る事、無いぞ。
 
 こっちも何も、悪い事はしとらん。
 感謝こそされ、謝る道理など無い。」
 
ニッタ(第4研究室・科学センター)
「すいません、いつもこの調子です。」
 
ユウ
「もう…
 仲良くやって下さいよ。」
 

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【夜 下頭横市(しもとうおうし)
 山埠川貨村(やまふせんかむら)
 バイルフェイル鉱道 入口付近】
 
巡回中の地元自警団と、警察官が挨拶をします。
 
自警団員A
「ご苦労様です。」
 
自警団員B
「異常ありません。」
 
警察官A
「坑道ももう、調査用のB坑だけですから、
 見回りもほとんど、必要無いとは思いますが…」
 
と、爆発音がします。
 
自警団員A
「い、今のは?」
 
警察官A
「坑道の中からのようでしたが…」
 
緊張しながら、注意を払っていると、
微かな地鳴りが、起き始めます。
 
自警団員A
「地震? 地鳴りか?」
 
警察官A
「いや、最初の爆発はそれじゃ説明つかん。
 どうも、様子がおかしい。」
 
自警団員B
「お、大きくなります!?」
 
その時、闇の中を走る人影を見、
警察官が、声をかけようとすると、
何かの鳴き声が、聞こえ始めます。
 
やがて、地面を割って、
巨大な生物が、顔をのぞかせます。

 


 
自警団員A
「か、怪獣だ!?」
 
警察官A
「た、大変だ。
 
 防衛機構…
 USTを。」
 

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【UST作戦室】
 
ユルガ
「例の、山埠川貨村(やまふせんかむら)、
 バイルフェイル鉱山から、
 怪獣が現れた。
 
 鉱山との関係は、まだ不明。
 夜間と言う事もあり、近隣の陸軍が、
 現場に急行中だが、いつになるかわからん。
 
 我々も直ちに出動し、まずは、
 怪獣の最寄りの村への、侵入を阻止する。」
 
ゴウリ、ナワテ、ユリコ、クロス
「了解!」
 

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【極東基地 地下格納庫】
 
メンテナンス・アーム類が外れると、ゲートが開き、
移動していく、≪アーク1号≫。
 

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【北香第2ダム】
 
ダム前面が開閉して排水した後、湖底部がスライド。
上がって来る、≪アーク1号≫。
 
エレベーターが、所定位置で止まると、
暗い夜空へと、発進します。
 

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【下頭横市(しもとうおうし)
 山埠川貨村(やまふせんかむら)
 バイルフェイル鉱山】
 
夜の闇の中、地上から散発的な攻撃があり、
怪獣の巨体を、浮かび上がらせていました
 
ナワテ
「陸軍の先行隊が、攻撃してくれてる。
 
 …けど、全然効き目無さそうですね。」
 
ゴウリ
「いや、
 目標位置がわかるだけでも、大助かりだ。
 
 攻撃開始します。」
 
ミサイル、レーザー、爆弾と、
手を変えながら攻撃する≪アーク1号≫ですが、
怪獣はほとんど、答えた様子がありませんでした。
 
ユリコ
「まるで小山ね。」
 
ナワテ
「青紫の、鉱石のような体…
 
 まさかこいつ、体自体が、
 バイルフェイル鉱なのか?」
 
村への侵入こそ、阻止出来ましたが、
怪獣はほとんど、無傷のまま、
地中へ潜り、姿を消してしまいました。
 
≪アーク1号≫は、着陸し、
USTは村の入り口に、キャンプを設営、
その場に、とどまる事になります。
 
後退で仮眠を取り、一夜明けると、
ヒデコ隊員が≪アーク3号≫で、
補給物資、弾薬を持って、一度合流します。
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
  
【翌朝 山埠川貨村(やまふせんかむら)
 バイルフェイル鉱山】
 
作戦打ち合わせ中の、USTのキャンプに、
地元警察官が、訪れます。
一礼して言う事には…
 
警察官A
「実は、そのう…
 
 今回の事件の、犯人がわかりましたので、
 一応、
 USTの皆さんの、お耳に入れておこうかと。」
 
ユルガ
「え?
 
 犯人…? が、わかった?」
 
不思議そうに、顔を見合わせるUST。
 
警察官の話は、こうでした。
 
今回の怪獣出現の、発端となった物は、
坑道内での爆発。
 
最初は、ガスに火花がショートした物か、
粉塵爆発の類と、思われていましたが、
坑道内から出て来て、逃げた者がおり、
捕まえて見ると、犯行を自供したと。
 
伊谷寛(いたにひろし)
柳島有哉(やなぎしまゆうや)
中田信三(なかだしんぞう)
飯島晃(いいじまあきら)
鹿辺茂(かべしげる)
 
伊谷が、中心となっている、
地元では有名な、高校生不良グループで、
どうやら、バイルフェイル鉱が貴重な物と知り、
坑道に侵入して、盗み出そうとしたらしい。
 
ところが、最初忍び込んだ時には、
バイルフェイル鉱が、思いのほか硬く重く、
ピッケルやナイフでも、傷一つつかない。
 
どうにもならず、一度撤退。
改めて火薬を持ち込んで、爆発させたと。
 
ところが、それでも、
バイルフェイル鉱は、ビクともせず、
周囲の坑道が、崩れ出したために、
驚き慌てて、逃げる途中で、
地下からの怪獣の、鳴き声を聞いたと言います。
 
警察官A
「窃盗の過程で、自分達もまた、
 バイルフェイル鉱病に、なったらしく、
 気分が悪くて、休んでいたそうで、
 そこを、捕まったのですな。
 
 いや、症状自体は、
 大した程度では、無いようですが。」
 
ゴウリ
「バカかっ!」
 
ユリコ
「あきれたと言うか、何と言って良いか…」
 
ナワテ
「ヤレヤレ、
 今どきの若い者は、こんなもんですか?」
 
伊谷寛(いたにひろし)
「なんだと、この野郎!
 俺があんたに、何をしたって言うんだ!」
 
ゴウリ
「どうせ楽して、金儲けしたいとか、
 そんなところだろうが?」
 
伊谷寛
「それの何が悪い?
 みんな楽はしたいし、金儲けもしたいだろうが!
 
 正直に生きたら、悪いのかよ?」
 
ゴウリ
「若いうちは、額に汗して働くもんだ。
 そんな腐った根性で、どうする!」
 
伊谷寛
「何で、一面識もないあんたに、
 人生の何たるかを、説教されるんだよ?」
 
ゴウリ
「それが年上に、向かって言う事か?
 口の利き方か?」
 
柳島有哉
「年寄りだからって、若者差別ですか?」
 
中田信三
「年齢は、不可抗力ですからね。
 人間、中身じゃないの?」
 
ゴウリ
「コ、コイツら…」
 
思わず一歩出るゴウリを、ユルガ隊長が静止します。
 
ユルガ
「もうよせ、ゴウリ。
 
 我々は少年に、道徳や人生を教えに来たんじゃない。」
 
ゴウリ
「そ、それは、そうなんですが…」
 
この時の、少年達との話し合いは、
あまり有益な物には、なりませんでした。
 
状況は多少わかりましたが、USTにとって少年達は、
怪獣の特徴や、弱点の手がかりになりそうな事は、
これと言って、何も知らなかったからです。
 
ナワテ
「今回の怪獣ですが…
 今のところは、弱点らしい弱点が見出せません。
 
 が、
 戦闘中にわかる事も、あるかも知れません。」
  
ユルガ
「よし、
 日中なら空軍も、思い切り参加出来る。
 
 地底移動能力は、大して無いだろうから、
 現れたら、正攻法でやってみよう。」
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
  

 
そして午後、案の定怪獣は現れます。
 
怪獣は自重等で、地底では積極的な、
遠距離移動はまず無い…と踏んでいた読み通り、
最初に潜った場所から、さほど離れていない地点でした。
 
防衛機構はUSTを中心に、空軍・陸軍が共闘。
陸軍が村の前に、防衛線を張ってそこから前進、
USTと空軍が、空から攻撃をかけました。
が…
 
【空軍 第4師団
 旗艦 ≪フレーシヴェルグ≫ ブリッジ】
 
伝令
「駄目です。
 250、500は元より、800キロでも、
 ほぼ効果はありません。
 
 通常の艦爆、艦攻ではビクともしません。」
 
オオキ(第4航空団長・IDMF)
「おいおい…。
 正規空母1隻、航空戦艦2隻分の戦力だぞ。
 
 やつには神経や、痛覚は無いのか?」
 
【陸軍 第6師団
 旗艦 ≪四万川≫(しまがわ) ブリッジ】
 
伝令
「攻勢に出て、前進した巡洋艦隊が、
 次々に被害にあっています。
 
 ≪竹芝≫(たけしば)中破、
 ≪表参道≫、≪永田町≫、≪半蔵門≫、
 ≪九段下≫、≪清澄白河≫、≪住吉≫が、
 損害を受け、後退中。」
 
タケユ(第6師団長・IDMA)
「重巡が一撃で中破か?」
 
伝令
「動きが鈍いのが、まだ幸いしていますが…
 足を止められた艦は、どうなるかわかりません。
 
 軽巡クラス以下では、無装甲同然です。」
 
タケユ(第6師団長・IDMA)
「前線を下げる。
 
 このままでは、師団の半分を失う。」
 
【≪アーク1号≫ コクピット】
 
クロス
「電磁ネットワイヤー、効き目ありません。
 破られます。」
 
ゴウリ
「ガス弾は、どうしたんだよ?」
 
ユリコ
「3種試しましたが、効き目ありません。
 現在4種目ですが…」
 
ナワテ
「麻酔弾も、ダメです。
 そもそも皮膚に、はじかれて通らない。」
 
ゴウリ
「無敵かよ!」
 
前回以上に、様々な攻撃手段を試し、
攻撃自体、ほぼ全力に近い形で行った物の、
どの攻撃でも、怪獣はほとんど答えた様子はなく、
これと言った苦手は、無さそうでした。
 
繰り返される攻撃が、うっとおしくなったのか?
あるいは、単なる気まぐれか?
幸い今度も、村侵入は阻止出来、
再び地中に逃げ潜らせたのが、結果的には幸いでした。
 
この結果を受け、現地で再度、
対策ミーティングが、行われますが…
 

☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*☆*゚¨゚゚・*
 
【合同対策本部】
 
ウメノ(第4研究室長・科学センター)
『バイルフェイル鉱、その物だとしたら、
 弱点なんか無いよ。
 
 大体分析も、道半ばなのに、
 有害物質の特定とか、余計な仕事を…』
 
ゴウリ
「わかった、わかりましたよ!
 
 クソっ、
 屁の役にも、立たねえ。」
 
不機嫌そうに、通信を切るゴウリ。
 
ナワテ
「B班の分析結果でも、そうですが、
 怪獣は外見通り、
 バイルフェイル鉱を、まとっているか、
 もしくは、
 バイルフェイル鉱自体が、何からの原因で、
 生命を持ち、怪獣化した…と考えられます。
 
 つまり体は、バイルフェイル鉱と、
 ほぼ同じであると、考えられ、
 物理兵器、光学兵器等、
 通常のほとんどの兵器が、ほぼ効果ありません。
 
 弱点らしい弱点が見出せないところから、
 火、冷凍、電撃等の、属性攻撃も、
 まず効き目は無いと、思われます。」
 
ゴウリ
「結局、どうしたら良いんだ?
 
 いくら強敵でも、やつだって生き物だ。
 不死身って事は無いだろう?
 弱点、無いのかよ?」
 
オオキ(第4航空団長・IDMF)
「自重から来る、速度の遅さはあるが…
 
 これは、戦闘時の積極的な、
 アドバンテージになるとは、思えんしなあ。」
 
ナワテ
「常識的に考えるなら、通常の超火力…
 6トン爆弾から10トン弾のような、
 高打撃を持って、望むしか無いんですが…
 つまり、
 ギリギリ威力のある兵器で、一気にね。
 
 それ以上では、村にまで被害が出るし。
 
 ただ…」
 
ゴウリ
「ただ、なんだ?」
 
ナワテ
「今回の怪獣は、バイルフェイル鉱の塊です。
 
 一方、怪獣が抜け出た後の坑道では、
 今のところ、バイルフェイル鉱は、
 ほとんど、確認されていません。
 
 つまり、残・バイルフェイル鉱の大半が、
 怪獣になったと、想定出来ます。
 
 そして、現在バイルフェイル鉱病の方の、
 治療と研究を、続けるためには、
 バイルフェイル鉱が、必要不可欠。
 
 その、バイルフェイル鉱は、
 細かくなればなるほど、性質は失われます。」
 
ゴウリ
「つまり…
 どう言う事だよ?」
 
ユリコ
「武器の威力に頼って、力任せに攻撃したら、
 たとえ倒せても、現在病気療養中の方が、
 助からなくなる…可能性大ね。」
 
ゴウリ
「あっ!」
 
警察官A
「すみません、怪獣が出ました!」
 
ゴウリ
「あー、結論が出ないままに…」
 
ユルガ
「出動だ!」
 

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