Kodi 21.2(Omega)がリリースされて一年弱。
プラットフォームをラズパイ3とする場合、メジャアップデート後の不具合はご愛嬌。
しかし、Omagaに関してはベータ版の時点で問題は殆んどみあたらなかった。
この完成度の高さゆえ、もはやメジャーアップデートしても大きな変化を実感することはないかもしれない。
夏の終りにようやくkodi 22(Piers)Alpha版がお目見えした。
やはりというか、目を見張るような機能は追加されてなさそうだ。
それはもう十分に機能は充実している裏返しでもある。
ラズパイ対応は遅れていたのだが、先日ようやく対応版がアップされたのでラズパイ3にインストールしてみた。
https://github/graysky2/xbmc.git - gs-gbm_master-rpios_master


NexusからOmegaにアップデートした際、多くのアドオンは更新することなくそのまま利用できた。
しかしながら、今回は依存するアドオンモジュールの多くに変更が入ったようだ。
レトロゲーム用の本体アドオンやpvrアドオン、映画情報スクレイパー等々。
頻繁に使用するアドオンは全て使えない。
これでは、何ひとつ試せないのでpvrアドオンだけはPiersに対応させた。
上記Forkを使用する理由は、HWデコードによるTVや録画の視聴である。
実際に試してみたが、ラズパイ3でも問題なく視聴できる。
これまでと同様にCPUの負荷はラズパイ3でも十分使えるように抑えられている。
しばらくTV視聴して気がついたのだが、気になっていた問題が解消されていた。
ラズパイ3においてTV視聴や録画再生時(mpeg2-ts再生)、画面下の1ラインに色の変化がみられた。
普段気にならないのだが、場面が暗くなるときによく見れば緑色の線が見え隠れしていた。
Piersではそれが直っているようだ。
あと、番組情報の表示においては構成が変更されて見辛くなっている。
3つのブロックに局ロゴ、番組内容、チャンネル情報と並んで表示される。
同じ比率に分割されているが局ロゴのみ表示するのは無駄だろう。
それなら番組情報の枠を広げれば良いのにと考えてしまう。
そして、予約一覧、予約ルールの画面では予約リストの文字が大きく表示されるようになった。
フォントの種類や大きさが見出しと同じになったのだ。
これは明かにスキン側で属性指定をミスっているように思うのだが...
また、これにより予約の有効、無効表示がなくなっているのも残念だ。
まぁ、まだアルファ版。
とやかく言うのはまだ早く、正式版がでる頃には更新されていると願いたい。
最後にビルド時の注意点を少々。
当然だが、この時点のビルドなのでスムーズに完了とはいかない。
自身がインストールする際はFFmpegと分けてインストールするようにしている。
メリットは、いずれに手を加えても、それぞれ別にビルドすることで手順の単純化や時間短縮が見込める。
分離するにはKodi側のCMakeList.txtに以下オプションをOFFにするだけ。
ENABLE_INTERNAL_FFMPEG=OFF
また、本バージョンで使用されるFFmpegはラズパイ対応されたものを利用する。
https://github/jc-kynesim/rpi-ffmpeg.git - test/8.0.1/main
この設定でビルドする場合、configureの段階でエラーが発生する。
cmake/modules/FindFFMPEG.cmake内で共有するFFmpegライブラリを見つけることが出来ないようだ。
エラー元のpkg_check_modules関数に与えているライブラリ名の変数をうまく取り込めないようだ。
根本的解決ではないが、直接ライブラリ名を入れることで対応した。
一方、FFmpegを取り込んだ場合もスムーズに事は運ばない。
ENABLE_INTERNAL_FFMPEG=ON
この場合もFFmpegコンパイル前のconfigureの段階でエラーが発生する。
2つのラズパイ対応patchファイルを適用する箇所に問題があるようだ。
tools/depends/target/ffmpeg/CMakeList.txt内でセットされるふたつのpatchが結合子なく記述されている。
単純に最初のpatchファイルの後ろに&&を追加するだけで解決した。
ともかく、まだAlpha2の段階である。
この段階においてインストールすることは、面倒が多く報われようなんて思ってはいけない。
少なくとも今回はpvrアドオンの使用と映画データベースのインポートによるムービー管理は確認できた。
ただ、普通に考えて正式リリースを待つのが正解のようだ。
その頃にはアドオンも出揃っていることを期待したい。