kodiネタも、さすがに尽きてしまった。
はよ、Omegaを正式リリースしてくれ!

ところでだが、
先日、ビットコインにまつわるドキュメンタリー番組がBS NHKで放送された。
タイトルは「市民X 謎の天才 サトシ・ナカモト」。

ビットコインの生みの親サトシ・ナカモトを追いつつ、
ビットコインの成り立ちから現在までの歴史を辿りるものである。

ビットコインをいかがわしい投機商品と思うなかれ。
この番組を視聴するまでは、まったく誤解していたようだ。
システムそのものは、民主的に物の価値を交換する目的のものらしい。
ただし、現在に至っては近からずも遠からじなのだが。

はるか昔から、ノードを介したピアtoピアによるトークン交換の試みはあったらしい。
しかしながら問題が多く、実用レベルには至らなかったそうだ。
唯一、多くの問題を見事に解決したのがビットコインだとのこと。
最初に発表された原型となる論文は紙にして7枚程度。
短かいながらも、完璧なものだったそうだ。
まさに天才の所業である。

この番組によりビットコインを学び、如何に興味深いものであるかを理解出来た。
ただ、当初想定していた姿とはかけ離れてしまったことは残念である。
ブロックチェーンに関しても、保存する中身に価値がなければ
多くのノードを保つのは不可能だろうと思う。
結局は、維持管理に多くの個人ボランティアを必要とするような、
商用としては使い難いものとなるにちがいない。

そんなことより、サトシ・ナカモトである。
いったい、彼はどこに消えたのか?
ビットコインを世に出しながらも、その正体は今だに不明である。
いったい、彼の正体は?

関係者の証言から、様々な人物が候補にあがるのだが、
その誰もがしっくりとこない。

番組内容の流れから、初期の開発参加メンバーで難病によりこの世を去る人物が、
それとなく有力であろうと示唆して番組は終った。
確かに番組内で紹介された人物の中では有力だろう。

個人的には、紹介されながらもスルーされた人物のひとりに、
疑いの目を向けた。

Winnyの開発者である、金子勇氏である。

このWinnyに用いられた技術が、もしやと思われたらしい。
使い方は違えど、そのアイデアはうりふたつである。
しかしながら、このWinny、
使い方によっては法律の枠を越えてしまい、
且つ、発表の場がアングラであったのが良くなかった。
刑事事件としては扱えずとも、黒と決めつけられてしまったのである。
正直、ベースにある技術は素晴しくも、ファイル共有機能をメインにして、
人気の掲示板に載っけた時点で、その自己顕示欲が見え隠れするのも事実。

で、金子氏が謎の人物である可能性を問われると、
論外である。

まず、発表された論文やプログラムコードを読むと
間違いなく日常的に英語を話す人物であるとの事。
決定的だったのが、謎の人物が発した最後のメールである。
その時、金子氏は既に亡くなっていたのだ。

もし、金子氏だったなら、某掲示板で大いに盛り上っただろうに。
いずれにしても、上記理由から番組内では名前が出ただけでスルーされた。
まぁ、確かにこれだけであるなら、二人の人物を結び付ける根拠は薄い。

ただ、昔に見たドキュメントの事が、引っ掛るのである。
数年前、Winnyの複数バージョンをコレクションしていたのだが、
そのとあるバージョンに、同梱されていたもの。
そこにはWinnyの将来像がつまびらかに記されていた。
内容としては、Winnyをベースにして個人間でトークンをやり取りすること。
その具体的な意図やシステム構造まで記されていた。
あれ!?
それって、ビットコインそのものでは...。
気になって過去のバックアップやネット上を捜し回ったのだが見あたらない;

ただ分っている事は、その文書が記された時期だけ。
ビットコインの論文が世に出るより、5年以上も前である。

信じるか信じないかは、あなた次第!