Nexusが正式リリースされてから、
Raspberry Pi、Windows、Androidの各プラットフォームで一通り確認してみた。
そういっても正式版のリリースである、
大した問題は無いだろう。
そう、ラズパイ以外は...。

メジャーバージョンが更新される度、
ラズパイでは、まともに使えた試しがない;

今回もラズパイ3にインストールしたものを、
普段通りに一日使ってみた。
当然、「あれっ」っとなる箇所はあった。
何だこのくらい、Matrixの時に比べると無いに等しい。

いつもは、TVの録画再生やライブ視聴でトラブルになりがちなのだが、
今回は何もなかった。
もしかして、これは...。

このまま使えるのか?
期待したのも束の間、
メモリーの増え方が怪しい。
どうもメモリーリークしているように思うのだが。。。

ただ、使用するForkではビデオ周りが頻繁に更新されているので、
もう少し日にちを置いたうえで、再確認したいと思う。

pvrアドオンの操作に関しては前バージョンと殆ど変りない。
唯一、見た目の変化といえば、
メインメニューに予約が表示される様なったくらい。
ただ、気になったのはチャンネルグループの挙動である。
適当なチャンネルグループを選択したうえで、
pvr画面の「最近再生したチャンネル」を選択すると、
チャンネルグループが「すべてのチャンネル」にリセットされる。
バグなのか、それとも仕様なのか判断がつかない。
しかし、当面使うのであれば慣れるしかなさそうである。

次に、スクリーンセイバー。
普段はアドオン「turn off」を使用している。
知るかぎり、ラズパイで唯一モニター画面の電源をOFFしてくれるものである。
しかしながら、今回の環境では設定した時間になっても画面をOFFしてくれない。

流石に要となる動作なので、ネット情報で解決するだろう。
そう高を括っていたのだが、kodiの問題ではなさそうである。
探した情報ではカーネルのバージョンを少し戻せだの、
大層な解決方法ばかりが目につく。

まぁ、これくらいなら目を瞑ってもよい。
とりあえず、turn offの代りにメニュー「省電力」から、
モニターをOFFにする設定を利用することにした。

今回、NexusにバージョンUPした事以外にも、raspberry pi osを64bitにしている。
この環境の変化に対して、気になったのはこれくらい。
まぁ、順調な出だしといえる。

解決しそうに無いことは後回しにして、
とりあえず、気になるアドオンを先にインストールしておく。

最低限、TVチューナーサーバーに関しては上記通り動作する。
また、映画データベースも問題無く引き継げている。
当然だがスクレイピングした情報の取り込みも同様である。
残るゲーム関連は、先に記したように手間が掛りそうなので後回しにする。

そして今、気になっているのはラジオのpvrアドオンである。

ラジオといっても、radiko等のオンライン用のものではない。
普段、使っているのはsdr用に用意したデバイスで、
オフラインで使用するFMラジオである。
ラズパイに差して使用するUSBドングルのsdrチューナーであるが、
今回の環境変化に対して、もろ影響を受けるだろうと想像できる。
せめて、動作することだけでも確認しておきたい。

使用するのはアドオンはpvr.rtlradio
ビルドは面倒だが、設定が多くて非力なラズパイ3でも問題無く使用できる唯一もの、
(自分調べでは;)

ただ、リポジトリは既にアーカイブにされているようだ。
一抹の不安も残るが、先の事は考えないようにしよう。
最後のcommitは去年の夏頃。
一応はNexusに対応しているようだが、正式リリースよりもかなり前になる。
とりあえずビルドには、パッケージされているものを使用することにした。

後で気が付いたのだが、こうするとサブモジュールを個別に落すことになるので、
やはり、mainブランチをcloneした方が無駄な手間は省けたようだ。

また、デフォルトでは日本のFM局の周波数よりレンジが狭く設定されている。
よって、若干のコード修正が必要になる。

ビルドに関しては、必要なツールも多く準備に手間が掛る。
さらに、msbuildを用いてクロスコンパイルすることになり、
一度でもビルドに躓くと、問題を解決するのに手を焼くことになる。

自身では、ラズパイのos変更により、
aarch64-linux用のクロスコンパイラをpcにインストールするだけで済んだ。
まぁ、とにかくこのアドオンさえインストールしておけば、
Nexusへの引越しも大きく前進する。

今回は、前バージョン時の経験もあり、
問題なくビルドからアドオンのパッケージまで終了。

ただし、このままではアドオンの依存モジュールバージョンに問題がありインストールできなかった。
これは、Nexus正式リリース前のソースなので仕方がない。
使用するkodiに合せてaddon.xmlに定義されているバージョンを、
適当なものに修正することで解決する。

この後は、インストールから動作まで何の問題もなかった。

さて、後はゲームアドオンだけ。
ただ、とりたてて急ぐ必要もない。
もう少し、Nexusの完成度が高まるまでは...。