去年の暮れより作っていたEDCB用のpvrアドオン。
何とか使えるまでには出来たのだが、
見事に妥協の産物となってしまった。

まず、TV視聴はUDPを用いる。
EDCBのドキュメントではTCPを推奨しているのだが、
kodiで対応されているのかいないのか、さっぱり分からずUDPで妥協した。
そもそも、kodiならUDPを流すだけで処理してくれるので楽々である。
ただ、kodiにお任せとなるので視聴停止時のタイミングでUDPを止めることが出来ない。
そのまま放っておくわけにもいかず、Power Saving発動時に停止コマンド送るようにした。

次に録画の再生。
EpgTimerに対してNWコマンドで細かな制御が出来るのだが、
kodiではストリーミング制御となるので適用するには遠回りとなる。
よって、直接ファイルにアクセスするようにした。
リモートであるならsamba、同一PCなら録画ディレクトリに直接アクセスする。
そもそも、EpgTimerのNWコマンドから録画情報の削除は可能だが、
ファイルそのものは削除出来ない。
そう考えると何れにせよこの選択しかない。

さて、不出来とはいえ使えなくはない。
動作確認として現在の環境を保ちつつ、
クライアントにラズパイ3を用いて試してみた。

基本的なところは問題ない。
現出来具合としては十分なのだが、一抹の不安が。

このままでは特徴なくEPGstationをサーバーとした環境と変りない。
気紛れで作り始めたものだとはいえ、もう少し使う理由が欲しい。

これではブログネタにもならないかも:(
半ば徒労に終ることが濃厚だったのだが...。

いや、チョット待て!

現環境EPGStationを使う前はどうだったか?
そう、EDCB + TVTestを同じpcで使っていたのだ。
そもそもEpgTimerをサーバーと考えるには無理がある。
ならば、シンプルに一台に収める使い方はどうだろう。

これなら、サーバーのように常時起動させる必要はない。
デスクトップpcを使用するとしてもスリープ運用なら消費電力は抑えれるはず。
こうなればクライアントは不要。
更に、絡まった電源やLAN等のケーブルの整理も見込める。
ついでに、足りなくなっている電源差し込み口の確保まで。

ひとまず整理してみると

現状で必要としている電源は
1.サーバーのラズパイ
2.クライアントのラズパイ
3.チューナーのlnb
4.録画保存用外付けディスク
5.ルーター
6.モニター

さらにLANやUSBのケーブルを含めると、それはもう...;

それを一台に纏めてしまえば
1.EDCB、kodi用のデスクトップpc
2.モニター

ルーターが消滅して、LANケーブルさえ不要になる。

狭い自宅一杯にケーブル類がとっ散らかっている現状とも、おさらばである。

とりあえず環境を作ってみる。
何も難しいことはない。
鼻歌混りに構築してみたのだが、
思わぬところで足を引っ張られた。


tvメニューを選択するやいなや、ネットワークがなければデータを用意しろと怒られる。
何にせよ、ネットワークがなければ通してくれないらしい。

最初から、ループバックの使用を想定していたのにダメらしい。

念のためipconfigで確認するとネットワークアダプタが見あたらない。
そういうものなのか?

ただ冷静に考えてみると、
pvrアドオンをビルドやテストしているノートpcでは問題なかったのだが?

ハテナと思ったのだが、wslの存在を思い出した。
ノートpcには、wslが使用するための仮想ネットワークアダプタが存在している。
なるほど...。

解決するための方法としては、使用するデスクトップpcにもインストールすればよい。
少しばかり調べてみると、仮想ネットワークアダプタはwslだけのものではないらしい。
Hyper-Vとして独立した機能である。
「windowsの機能」から有効にするだけ使えそうだ。

これは、ありがたい。
そもそも、インターネット不在の自宅である。
wsl2のダウンロードが必要なら、
デスクトップpcを担いでフリーwifiのあるスタバや図書館を巡るはめになる。

根本的解決ではないが、なんとか先に進めた。
上記ポイントを通過してしまえばlocalhostでアクセス可能である。

さて、その使い心地は如何なものか。
スクリーンセーバーの時間を調整すれば、上記TV視聴の停止問題も気にならない。
かつ、スリープ運用も煩わしくは感じない。
それどころかラズパイをクライアントとして電源を入り切りするより断然よい。

ただ、これではHDDレコーダーと変らんのだが...。