このところ、EDCBのpvrアドオンを作るべく久しぶり稼動させている。

EDCBとはWindows上で稼動するTV録画ソフト。
HDUSの登場を発端に、まずは視聴と出てきたのがTVTest。
次は録画と出てきたのが、このEDCBである。
要はそれだけ古く、DTV関連としては知られたソフト。

自身のpcにもインストール済みなのだが、一部バイナリファイルの日付は2015年とある。
さすがにこれは使えない。
また、このタイミングでEDCBも局ロゴ表示が実装された。



これは使わない手はない。
そんなことで最新バージョンを使用することにした。

EDCBの新旧違いを確認してみる。
最近ではMSYS2上でMinGWを用いたビルドが出来るようなっている。
理由としては「vcの代わりに使うために」とある。
しかし、EDCBを使うなら、結局はvcが必要だと思うが。

自身も、MSYS2は重宝していたのだがwsl登場以来、出番はめっきり減った。
今では、emacsをビルドする時のみ使用する。

ただ、MinGWでビルド出来るということは無意味ではない。
EDCB対応のpvrアドオン作成はラズパイ環境で進めている。
CtrlCmdモジュールをlinuxで使うのに、少しでも手間を省きたい。
試しにwsl上でコンパイルしてみると、システム周りで修正が必要な事以外は問題なかった。
ちなみに、これら動作確認のためwsl上で実行させるとsocket接続ができなかった。
真偽は不明だが、ネットの書き込みではwslからは使えないとの事。
その後、同プログラムをラズパイから使用すると、問題なく通信できた。
更についでにだが、その通信速度に関して。
kodiから、全tvチャンネルのepg情報を取得するのに数秒を要する。
EDCBからの取得時間はEPGStationのそれと比べて明かに速い。
http経由とtcpによるコマンド制御を比べ、それ程の違いがあるものだろうか。
いや、それともマシンスペックの差だろうか?

とにかく、EDCBを数日間使用していたのだが、改めてその使い易さを認識した。
そもそも、インストールするだけで直ぐ使えるのである。
Windowsなのでスリープ運用も問題ない。
かと言って、サーバー用途としても特別な設定は不要。
今回の使用に際してもEDCBに関することをネットで調べる必要は殆どなかった。
それに比べ「Mirakurun + EPGStation」ときたら...。

ただ、安直には比べられない。
思うに、EDCBはTV録画プログラムのオマケとしてプロセス間の制御コマンドが使用可能。
かたや、Mirakurun + EPGStationはサーバーサイドプログラムとして使用するTV制御モジュール。
勝手にだが、そう考えるとまるで別物である。

そんなEDCB。
当然だが、すぐれているのは運用面だけでない。
TVレコーダとしての機能においても不足を感じない。
タイムシフト機能や全録など、求められれば対応できる。

まぁ、普通ならこちらを選択するはず。
Mirakurun + EPGStationに比べてEDCBユーサーが多いのも頷ける。
あくまでも自分調べだが。

ちなみに、使用しているEDCBは300w電源を積んだ騒めのpcに入れている。
これだけでもサーバーとしては少々運用し難い。
もっとも、自身がEDCBを選択しない理由はkodiが使えないこと。
家電TVの代用なので、リモコンが使えるという条件は讓れない。
当然だが番組表も見易く、且つリモコン操作できなければならない。

ここまで、一方的にEDCBを持ち上げているように取られても困る。
自身の使い方として最適だっただけ。
それぞれに優劣をつけている訳ではない。

ところでMirakurun + EPGStation環境での録画ドロップ問題はどうなったのであろうか。
自身も長らく悩まされたくちである。
現在は、ラズパイ環境においてシステム環境変数の設定で解決済み。
しかしながら、それまでの不遇がトラウマとなっている。
例えばtv録画中は、それを邪魔しない様にライブ視聴を控えてしまう。

今もドロップや幾らかの不安定な環境を嘆いているひと、
四の五の言わず、今一度EDCBの使用を考えてみてはどうだろう。

ところで、局ロゴを拾えるようになった最新のEDCB。
ついでに録画のサムネイルを生成してくれないかと思うのだが...。