いつも、気が付くと録画ファイルが溜まっている。
とにかく、観てからエンコードと思うのだが...。
そもそも、観ない。
かと言って、削除もしない。
まさに悪循環である。
まぁ、収拾がつかない。

今の環境で、そのエンコード作業はそんなに手間なのか?
いやいや、フリーのツールで圧縮するだけ。
ただし、わざわざエンコード用のWindows PCを立ち上げる必要がある。
また、このPCはモニターを用意していなのでリモート作業しなければいけない。
確かに、少し面倒かな...。

いずれにせよ、改善する余地があるのか考えみる。

手っ取り早いのは、あれ。

EPGStationで用意されているエンコード設定を使うこと。
これなら、リモコンを使ってpvrアドオンからポチッとエンコード開始。
寝てる間に完了っ。
これだ!



使用しているtvチューナーサーバーはラズパイ4。
エンコードの設定さえ決めてやればEPGStationのエンコード設定を記述するだけ。

目標としては、h264でmp4に収めること。
圧縮率は、さほど気にしない。
その代りに品質とスピードは欲しい。

早速調べてみると、HWエンコードを使うのが良さげだ。
ラズパイ4ならh264_v4l2m2mを使えば2.0x程のスピードで圧縮出来るらしい。
当然、時間と質はトレードオフなのだが。
それも込みで理想にかなっている。

とりあえず、インストール済みのffmpegで試してみる。
しかし、いくらやっても緑掛ったものが出来上がる。
調べると、デフォルトのリポジトリから入れたものはバグ有りとの事。
いきなり躓くか!?

そんな事で、ffmpegをソースから入れ直すはめに。
早速入れ直してみたのだが、今度はコンパイル中にエラーが...。
現在のtvチューナーサーバーには、Raspberry Pi OSのbuster。
どうもそれがダメらしい。
ひと事で言うと、新しく適したosを使えとのこと。

度重なる足止めに、いやな予感しかしない。
ここで諦めろと囁く声が聞こえるのだが、耳を貸さずに作業を進める。

そういうことで、勢いのままbullseye 64bitへ移行することにした。
どうせ一新するならmirakurun、EPGStation等も最新のものにする。
chinachu airがリリースされるまでは、使い続ける予定だったのだが...。

まあ、よい。
スマホでのテザリングも、月始めで使用できる容量に余裕がある。

作業開始から、ffmpeg、mirakurunのインストールまではトラブル無しに終了した。
しかし、問題はここから。
特にEPGStationのインストールは、何故か毎回トラブルが発生する。

そして案の定、今回もEPGStationのビルド段階でエラーが発生。
だた、メッセージを読むとネットワーク環境に問題有りとのこと。
実のところ、mvnoスマホのテザリングは通信が安定しないのが常。
大きなリポジトリのクローン作成やaptのリポジトリ更新でもタイムアウトになる事度々である。
そんな訳で、削除して一からやり直してみる。
ただその前に、デフォルトでインストールされているPython3.9はインストール条件から外れている。
再チャレンジする前に、念のためPython2.7をインストールしておいた。
そして今度は、すんなりと完了。

この後も小さなミスやトラブルは有ったものの、なんとか環境移行は終了した。

早速、フルHD録画を使ってエンコードしてみる。
期待通り、まずまずのものが出来上がった。
圧縮スピードや画質にも十分満足できる。

こうなれば、いつも使用している設定に近づけたい。
いつも使用するインターレース保持設定を試してみるが、このエンコーダでは無理らしい。
ただ、これを譲歩しても恩恵が余り有るので先に進む。

次に、1440x1080を試す。
しかし、エンコードは終了するも再生すると画面が壊れている。
ネット情報を調べると既知の問題らしくresizeで解決するらしい。
ただ、そう簡単な問題でもなかった。
resize設定を追加するが、今度は再生ができない。
ネット情報無く、あれこれと試してみるとオーディオ設定が悪さしていることが判明。
オーディオ設定はエンコードせずにcopyしているだけ。
だが、それが元凶らしい。
オーディオのエンコードを無視すると正常に再生された。

更に適当なオーディオ設定を調べ進めても良いのだが、気持が萎えた。
h264_v4l2m2mを使うには、まだ早計なのかもしれん。
ただ、代りにソフトエンコーダを使用しても、圧縮速度が0.2x程度と使えそうにない。

こうなってくると、妥協点が見えない。
現時点で、この野望はペンディングする事にした。

h264_v4l2m2m周りは現在も進化中である。
インターレース保持対応や1440x1080問題、いずれは解消されるだろう。

今回の野望、いつかそのときが来れば出直そう。