kodi v19も、いよいよラズパイ3版リリースが現実味をおびてきた。
なので、少し突っ込んでpvrアドオンのタイムシフトを試してみた。

タイムシフト機能とは、録画を觀る感覚でTV視聴できる便利もの。
v19からインターフェースが実装され、pvrアドオンで利用可能になる。
例えば視聴中の番組をpauseしたり、少し戻って見直したり。
ネットで調べると、今時のテレビでは当たり前に使えるらしい;

現在、手元にあるv19はwindowsとラズパイ3 + busterのもの。
いずれもpvrアドオンでタイムシフトが使えるところまで準備済み。
ちなみにタイムシフトのため用意したバッファはそれぞれ事なる。
windowsではシステムの入ったハードディスクをそのまま使用。
又、ラズパイではUSBメモリを使用。

そして、各々の動作はどうかと言うと...。

まずは、windows版。
ライブ視聴、タイムシフト機能、pc側の挙動にも問題なく完璧である。

一方、busterに載せたものはどうか...これに関しては問題有り。
タイムシフト機能や操作は問題ないのだが通常のライブ視聴時に問題が...。
しばらくライブ視聴していると、突然映像再生がカクついた後にフリーズしてしまった。
これでは使えない。

此処迄は、以前のブログにも記していると思う。

そして、今回はbullseye + ラズパイ3で試みる。
bullseyeを使用したv19の完成度は高いのだが、インターレース解除が出来ない。
ただ、これさえクリアできればリリースかと思うのだが...。

とりあえずは、ビデオインプットストリームアドオンをインストールするところから。
このアドオンを介してpvrアドオンはタイムシフト機能を利用できる。
windows版はリポジトリから必要なアドオンは全て揃う。
しかし、ラズパイ3ではそうは問屋が卸さない。
デフォルトのリポジトリには無いのでソースからインストールする必要がある。

    https://github.com/xbmc/inputstream.ffmpegdirect

ただ、kodiのREADMEに従い依存関係を含めてビルドしたものでは視聴が出来なかった。

    make -C xbmc/tools/depend/target/binaryaddon ADDONS="inputstream.ffmpegdirect"

ダメもとで、アドオンのみを単体でビルドしたものを使用すると、それでは問題なく動作した。

    cmake
    make

ちなみではあるが、busterで使用していたものを持ってきても動作した。
何がどうなのやら、さっぱり分らないがそのまま進める。

とりあえず、上記単体でビルドしたものを使って、早速確認する。
タイムシフト機能に関してはbuster同様に使えるのだが、やはりライブ視聴に難があるようである。
視聴していると一瞬だけカクっと映像が止まるような動作がたまにみられる。
CPUの負荷はそれ程でもなく、問題はない。
やはり、バッファとして使用するUSBメモリへの書き込み速度の問題だろうか。

しかし、kodiクライアントであるラズパイにハードディスクやssdを接続するには、少しばかり抵抗を感じる。
かといって、TVサーバー側の録画保存用ハードディスクにバッファを設けるのも歪だし。
どうしたものか;

タイムシフトが使えなかったらv19を使う意味ないんだよな。
それなら安定動作のLeiaで十分なんだが...。

ところで、popcornmix版のbullseyeでは少し問題があるように思う。
自身環境では、pvrアドオンのルール表示で内容が表示されない等の不具合が発生した。
多分ではあるが、どのpvrアドオンでも同じ症状がでるはずである。
kodi側に簡単なパッチをあてれば修正できるが、根本原因は(brunchではなくOSの)bullseye側だと思う。
その旨は、前回ブログに記しています。
kodi + bullseyeで同症状があるなら、一度確認してみてはどうだろうか...知らんけど。