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永劫回帰

価値なき存在





休日の目覚めは、いつも交差点のクラクションだ。


大型施設に向かう蟻の行列。


殺伐とした雰囲気を醸し出す車両のキャラバン。


全く気の短い奴共ばかりだ。


そのほんの1分にも満たない時が惜しいか?


それほど有意義に生きてる訳じゃあるまいし、時は金なりか?


死に急ぐより、生き急げかよ。


のんびり行こうぜ。


穏やかな人生なんて、あっという間、瞬く間に終わったりするんだぜ。


信じられないだろうけどな。


いつか噛みつかれたりするんだぜ。


人生って奴にさ。


そうなったら、もうやり直しはきかない。


何回クラクションを鳴らそうが、前方の闇は動かないし、バックしようにも後ろは崖だ。


ヘッドライトで照らしても見通せない闇の中で、気がつけばいつしか助手席や後部席にも誰も居なくなって、孤独なドライブの始まりだ。


あるかないかも見えない道を、飛ばそうが徐行しようが、景色は変わらなくて、自分が進む道を失くしちまう。


だからさ、もっと穏やかに行こうぜ。


カリカリすんなよ。楽しめよ。


俺はまだまだ眠いんだからさぁ。


頼むぜ