この段差が上町台地との境、上町断層なんですね。
うーっ、キツイなあ、と登って振り返ると、かなりの高さですね。
この断層沿いを南に下がると、先程の飛田新地の一角にある通称「嘆きの壁」と呼ばれる遊郭時代に町を囲んでいた壁が今も遺っています。
娼妓の逃亡を防ぐ為に作られたらしいのですが、断層沿いに5m程の高さの壁があり、この段差が西成区と阿倍野区の境界にもなっています。
※国土地理院 地形図より
地図だとこの辺りでしょうか。
散策も終わり、頃合いの時間になったので目的地へ向かいます。
あべのキューズタウンにある「明治屋」で昼呑みです。
「明治屋」はこの辺りが再開発される前、昭和初期から営業しており、創業は明治末期の酒の小売業からだとのこと。
再開発にともない現在の場所へ移転したのですが、店構えや内装などは以前の物をそのまま使い、店ごと移築したような感じです。
大型商業施設の中にあるにも関わらず、ここだけ異質な昭和の空間となっていますよ。
残念ながら店内は写真撮影禁止の為、外観だけですが雰囲気は伝わりますよね。
店内はカウンターとテーブル3卓と小さな座敷で、カウンターの中にある銅製の酒燗器が素晴らしいんですよ。
小一時間ほど呑んだ後に天王寺駅の南海そばで〆ました。
呑むと満腹中枢が麻痺しますね。
スペシャルそばをいただきました。
天王寺阿倍野界隈は若者の街って感じですが、それに対して西成界隈は実に味わい深く、まだまだ発見がありそうです。
商店街にこんな看板があるんですからwww
警察のお達しではなく、個人が貼ってるっぽいのもポイント高し。
また次の機会にも徘徊したいと思います。
夜の飛田新地には用はないですが、どんな雰囲気なのか覗いてみたい気もしますね。
それではまた。