2023/03/11 | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在




ここ数日、不在時に来訪者がある。
インターホンの録画に残っている映像には見ず知らずの中年女性と思しき人物が映っている。
その女性は何ゆえか大きめの風船を数個、いつも抱えているのである。
通りすがりの風船売りだろうか?

休日惰眠を貪っていると、その風船おばさんがインターホンを鳴らした。
わたしは予定にない来訪者は無視することにしている。
100%勧誘か営業、狗HKの人間で間違いないからである。
風船を抱えたおばさんをインターホン越しに眺めながら、彼女は何故こうも毎日訪ねてくるのだろうかと思いながらも、わたしは自分の王国へ帰ることを選んでしまう。

今日もまたつまらない時間を浪費しているのだが、ほとんどが現世ではない場所で過ごしているのだから、これはこれで全く今現在を生きてはいないという素晴らしく愚かしい消費行為だ。

自身を取り巻くあらゆることどもを動かなくすることが、安寧への道だと常世の人が言っていたように思うのだが、はて?それをどこで聴いたのかは忘れたくて思い出せない日々の果て⋯