異常過ぎる世の中に摩耗した夜を抱えて黒の淵に手を伸ばす
もう僕らの自由は飼い慣らされていた
鎖の付いた首輪を望んで佩用する選民の群れ
見ないは見えない
見ないから見えない
見たくても見えない
閉じた眼では見えない
取り返しのつかない夜は、いつもわたしを責め苛む
針が暴れる脳の中で十本、百本、千本、万本と細胞を抉る
それは罪のせいだろうか?
それとも生まれながらの業?
あの日の失敗
あの時の間違い
やり損ねた日々
あの瞬間のあやまち
勝手に消えたのはわたし
ねぇあなたは平気だった?
夜を愛しなさいと詩った人がいる
朝を知らない僕らは夜を愛する術を知らない
孤独を愛しなさいと言った人がいる
好きでも嫌いでも愛していなくても僕らは孤独を強いられている
現存在を自由に解放して自己封鎖解除を決定するのが遅過ぎたのか?
真実を知ることは容易いが、それに対応することは不可能なのか?
自問自答は、まるで呪文さながらに僕らの明日を占う試練
表情さえ見えない立像の中で無表情を装う僕らは、罪と罰の時代を生かされていた
決っして会うこともない誰かの罪を業として背負い、生きることも死ぬことも許されずに