非寛容な思いやり | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在

 
 
 
 

承知していないことを受諾させられた日々は、砂場の山の様に幾ら積み上げても崩れ去るだけ

 

 

そんなことを車窓からの風景の一部である人々に重ねて、自分は抗ってる風を装う負け犬の僕

 

 

タクシーの運転手は政治の所為で如何に経済が疲弊しているかを嘆き、終わらない明日を罵る

 

 

マスク越しの不満は、その中で膨らみ続けて最早爆発寸前の様相で謀略と革命を計画していた

 

 

出会って五分の同志誕生の祝砲は、煽り運転の黒塗りのベンツが追い抜きざまに鳴らす威嚇的クラクション

 

 

予測変換で端末に打ち込む文字は、意味不明な疲労感の数々を誰かに知らしめる自傷行為

 

 

僕のいるこの街は、もう見ず知らずの他人みたいな様相で異端者の排除に余念がない

 

 

タクシーを降りて二度と会わない同志を見送ると、僕は異端者の証しとして無防備な口元を風に曝す