ぼくは逃げられない人生という名の宿命の下僕だ
わたしにとって眠るという行為は唯一の現実逃避だ
みんな何かしらの苦痛を抱えて日々の繰り返しを生きている
それは死ぬ為の予行演習みたいなもので
いつやって来るのか分からない時を待つ
五年後か二十年後か明日か明後日か
いつだろうと決っして勝てない負け戦は変わらず
増え続ける苦しみや虚しさは自分の認識さえも危うくさせる
不必要な時間と必要な安心は不等価で 無価値な生き方を思い知らされる
灯らぬ火で暖を取り 見えない路を照らしてみると
拡がる闇にこそ居場所があるような確信が湧き上がり
わたしたちは心の欠片をばら撒いて泣いていた