呼び声 | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在

午前四時の空気は湿り気を帯び、わたしを裁こうと罪を列挙する。

 

 

眠りに逃げることも叶わず、わたしは流れ込む過ちの数々に打ちのめされる。

 

 

何故生きているのか?何故生きてきたのか?

 

 

後悔は自己憐憫で磨き上げた刃を以って精神を切り刻み、流れ落ちる贖いの血を啜る。

 

 

間違いは赦されない罪業として、美しい想い出までも穢し蝕む。

 

 

生涯に亘り責められ続ける酷たらしさは、容易に死を誘ない、帰るべき場所を示す。

 

 

嗚呼、漆黒の闇が甘き薫りを従えてわたしを呼ぶ。

 

 

おまえに相応しき時が来たと。