私が死んで悲しんでくれる人がいたとして、その悲しみは私が五年後、十年後、二十年後に死んだ悲しみと同じなのだろうか
この期におよんで馬鹿なことを考えている
悲しみの度合いを測ることは出来ないだろうけれど、できれば悲しんで欲しくない
いなくなった、それでいい
これまで誰の役にも立ってない人生、人様を煩わせたくはない
昇っていたと思ってた生き方は、本当は下り続けていただけ
気が付いていたのに見ないふりをして、もはや人生も終盤に差しかかり無様さを曝け出すだけの惨めな立像
空虚さの穴を埋めようと投げ込んだ想い出の数々、感情の数々、それらは底無しの穴に呆気なく消え去った
私は生きることに向かない人間、生存不適合者なのかもしれない
この世界が弱肉強食の慣いによって回っているならば当然だろう
過酷な世界では弱者だって生きようと足掻き続ける
それすら止めてしまった価値のない命に救いは無い
結局、私には何も残らなかった
空っぽの人間が、ここにいる