titanium | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在


雨の日は折った鎖骨が痛む。



残ったナットの愚痴が響くのだろうか。



いやナットに愚痴を零しているのは自分かもしれない。



軀の中でもう何の役目もない今、不平不満を聴き流すくらいどうと言うこともあるまい。



他人には言えないことが多すぎて、独り言が増えすぎて。



ナットとの会話も増えて、誰もいない虚しい夜を愉しんでる。



脆い合金の心を持て余して。