Question: 高校の定期テストで、英語の教科書本文や問題集の答えを暗記して乗り切っていますが、これは意味があるのでしょうか。実力がついているように思えません。これで大学に合格できるのでしょうか教えてください。
Answer: よくある質問(17)で定期テストが「英語」のテストではなく「暗記」のテストだという人もいるという話をしました。
定期テストでは、教科書のどこからどこまでと出題範囲が決まっていて、教科書の本文がそのまま出題されますし、文法問題も問題集と全く同じ問題が出題されるということも多いです。
ですから、教科書本文の丸暗記や問題集の答えを暗記して乗り切れてしまうのです。しかも、暗記で取った高得点も実力で取った高得点も学校の先生には区別がつきません。同じ良い点数として理解されるので、暗記の生徒も実力の生徒も二人とも「英語のできる生徒」として認識されるでしょう。
これが曲者です。暗記でテストを乗り切っていて、実力がついているように思えない生徒は、模擬試験などの初めてみる長文が出るテストでは高得点が見込めないので、「英語ができない生徒」になってしまうことが多々あります。学校の先生にとっては、定期テストでは「できる」のに、模試では「できない」不思議な生徒ということになってしまうのです。
こうみてくると、まったく不思議ではないことがわかっていただけると思います。定期テストと模擬試験・大学入試の試験とはまったくの別物なのです。その認識がなく、定期テストで点を取っているから英語が「できる」と勘違いをしていると後で泣くことになります。
中には、定期テストで暗記しているけれども、実力もしっかりあって模擬試験でも高得点を取る生徒もいます。ごく一握りですが、彼らは本物です。目先のテストのために、ものすごい数の問題をこなして暗記してきたのでしょうけど、結果それが完全に定着し実力になっている生徒です。そこまでいくには長期にわたって継続して想像を絶する努力が必要なことは、よくある質問(17)の続きでお話ししました。
そして、実力がつけばつくほど暗記は楽になります。ただの丸暗記ではなく、ある程度実力で解いたうえでの暗記になるからです。
私は、よく生徒と英作文の暗記勝負をします。定期テストの範囲の英作文を一緒に覚えて、その後、ちゃんと覚えたかどうかテストするのです。その勝負で負けたことがありません。それはそうです。私の場合、問題の日本語を見れば、英語が浮かぶので、細かい単語の違いなどを修正するだけで良いので、厳密には丸暗記ではないのです。時間もかかりません。生徒が必死になって覚えている横で、早々に「暗記」を終わらせ、テスト問題を作って待っています。
つまり、実力があれば暗記せずとも高得点が見込めるし、たとえ暗記の部分があったとしても比較的簡単に覚えることができるのです。生徒には、早くその位置に到達してほしいと思っています。一度その位置に到達すると、あとは楽ですよ。急激に落ちることもないですし、他の教科の勉強に集中できます。
早くこのことに気付いて、準備を始めないと大学に合格しません。少なくとも半年は継続しなければ、成果が出ないので急いでください。一日早ければ、一日早く成果が出るはずです。