催眠状態というのは脳波の状態のひとつです。
脳波というのは脳の活動を電気的に記録した際のパターンのことです。
その中でも出やすい波形パターンというものがあります。
4種類あり、α(アルファ)、β(ベータ)、δ(デルタ)、θ(シータ)波です。
β(ベータ)波 14Hz以上
覚醒時(目が覚めている時)に出現するパターンであり、緊張・興奮・感情的な時に見られる。
リラックスはしておらず、目が冴えている状態。
計算したり注意力が必要な時にはこの状態になっています。
α(アルファ)波 8~13Hz
「目が覚めて」いて、しかも「リラックス」した状態です。
、
何かにリラックスしながら集中しているときにも現れるパターンで、
読書や映画を見ているときを思い出していただければイメージできるかと思います。
そして、催眠状態とはこの状態のことを指します。
催眠療法(ヒプノ・ヒプノセラピー)はこの状態で行われます。
(※α(アルファ)~θ(シータ)波を行き来します)
実は意外に日常と変わらない脳波の中で行われているのです。
θ(シータ)波 4~7Hz
睡眠と覚醒の中間。リラックスしており「まどろんでいる」状態。
寝起きの時とイメージしてもらえばいいかと思います。
右脳が使われている状態と言われ、想像力が発揮されます。
δ(デルタ)波 0~3Hz
基本的には熟睡状態です。
例外的に瞑想等でも見られることがあるようです。
催眠療法ではβからαの間でセッションを行います。
あまり深すぎると眠りについてしまいますし、浅すぎれば暗示が潜在意識に届きません。
基本的に意識はハッキリとありますので、決して自分の納得できない暗示にかかることはありません。
ちなみに脳波と催眠の話で言うと、かかる側とかける側は脳波が近くシンクロして行くことが
分かっています。次第に同じイメージを共有できるようになることも珍しくないようです。