141文字以上のえぬいろは

141文字以上のえぬいろは

Twitterアカウント@nirohaでツイートしたいのに140文字を超えるためにツイートできないことをブログで書きます。

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12日にツイートした「経済的発注量」について、誤植があったため、ブログで書き直す。
なお、勉強をしている人たちの妨げになるといけないので、誤植を含む当該ツイートは削除した。

材料の購入から消費まで、発注費と保管費(付随費用)がかかる。付随費用は、発注費と保管費の和である。
 付随費用 = 発注費 + 保管費

発注の回数を増やす(1回あたりの発注量を減らす)と発注費が増えるが保管する必要量が減るので保管費が減る。
逆に発注の回数を減らす(1回あたりの発注量を増やす)と発注費が減るが保管する必要量が増えるので保管費が増える。
このトレードオフの中で付随費用が最も安くなるにはどうすればよいか。

この付随費用を最も安くするための1回あたりの材料の発注量を「経済的発注量」と言うが、その条件として、「発注費=保管費となるための発注量」と説明されている。

以下、1回あたりの発注量をLとしよう。

1回あたりの発注費をa、年間で必要な材料をbとすると、年間の発注回数が b/L なので、年間の発注費は
 ab / L
となる。

また、材料の発注→保管→消費の繰り返しで、一定のペースで材料を消費する場合、保管されている材料の平均在庫量は L/2 となる。単位在庫当たりの保管料をcとすると、年間の保管費は
 cL / 2

これらより、付随費用は
 ab / L + cL / 2
と表せる。

Lが経済的発注量であるとき、発注費=保管費であることから
 ab / L = cL / 2
が成り立つ。これにより、
 L = √(2ab / c )
と求められる。このとき、
 ab / L + cL / 2
が最小になる。
ちなみに、この値(付随費用)は
 ab / L + cL / 2 = √(2abc)
となる。

日商簿記1級の勉強をしている人なら、ここまで読めば十分である。
ここからは、数学の話になるので、興味が無い人は読まなくても良い。でも、読んでほしいな。

相加・相乗平均の関係がわかる人なら、一発で付随費用が最小となる条件がわかる。
相加・相乗平均の関係とは、正の数P、Qに対して、
 (P + Q) / 2 ≧ √(PQ) ※等号成立条件は P = Q
が成り立つ関係である。左辺を相加平均、右辺を相乗平均という。
「等号成立条件」とは、不等号の等号が成り立つことである。

これを、上の付随費用の式で考えると、
 (ab / L + cL / 2) ≧ √(2abc)
 ※等号成立条件は ab / L = cL / 2
となる。ここでいう等号成立条件は、付随費用が最小になる条件である。つまり、発注費と保管費が等しくなるのが条件である。
相加・相乗平均の関係を用いる際には、右辺が変数とは無関係な定数になるようにする(Lが式に現れない)ことが重要である。