森瑶子さん | サバンナとバレエと

サバンナとバレエと

ブラジルからの便り

この頃、
もの凄く嬉しかったこと。
大好きな作家、森瑶子さんのプロフィールをFBで見付けた事。
多分娘さんたちが作ったものでしょう。
見た事もなかった写真なんかもアップされています。

彼女の娘さんの一人、マリアさんのブログも読んでいます。
飾らない素敵な女性で、ファンです。


前に森瑶子さんの作品との出会いについて書いたことがあります。
2011年6月27日の記事でした。

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日本へ留学したのは
29歳のときだった
女の子から女性への変わり目位、
そして一人ぼっちで
ひたすら自分自身について考え続ける一年間だった

一人ぼっちで
自分が理解できなく
どうしようもないとき
小さなアパートから逃げ出した。

日曜日
金沢の冬の午後
やりきれない気持ちで外へ出た
ふと見つけた古本屋
がらがらと戸を開くとまったく違った世界があった
裸電球の黄色い光に照らされた本棚
静かに静かに並んでる古本
かじかんだ指でそっとなぞると
暖かさがそっと胸に染み込み慰められた。

いったい、いつからこうだったのだろう
本に慰められる人生
本の匂い、
印刷されたばかりの紙の匂い
あるいは古本の匂い
沢山の人が手にふれて、指紋を残し
その跡に繁殖するカビの匂い。
いったい、どのぐらい慰められ続けたのだろう。

あの日
静かになぞる指の腹がある本をみつけた
‘女ざかりの痛み
森瑶子さんの作品だ

まだ29だった私には
女ざかりなんてとっても遠い現実だったが
それを読んで森さんの絶対的ファンになった。
そしてあの冬、古本屋で彼女の作品をさがしつづけた


。。。。。。。。。。。。。

1989年でした。
そして森瑶子さんが亡くなったのは1993年。
留学後ブラジルへ帰った私はその事をまったく知りませんでした。
インターネットも無かった頃。
私が読む森さんの作品は日本からもってきたものだけ。
その他の作品を手に入れることはできませんでした。

数年後、たった50代で亡くなってしまったと知って
もの凄いショックでした。

そして
現在、私は森瑶子さんが亡くなった年頃になっています。
若い頃には、年上の大人の女性として憧れましたが
今の私はまったく違う感覚で読み返しています。

同じ年代の女性として。。。
より深く分かるような気がします。
そんな感じが本当か、勘違いか。。。
訊いてみたい気持も。。。

FBに新しい写真がアップされる度
心の中で話しかけます。
ねえ、どう思いますか?って。。。