お義母さん | サバンナとバレエと

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ブラジルからの便り

ダンナさんのお母さんは北東部、セアラ出身。
15歳位の頃、サンパウロへ移られたのですが
ちょっと興味深い話です。

お義母さんはセアラ州の田舎で育ち
あの付近は雨が少なく
砂漠化で非常に貧しくなっている地域です。
砂漠化はもう実に長い間の事実で
お義母さんがサンパウロへ移ったころ(1950年代)もすでに深刻な問題でした。

お義母さんは(なんと)16人兄妹の3番目。
それだけの子供達を食べさすことさえ難しかったと聞きます。

どの様にそれだけの子供達を連れて
一家全員サンパウロへ移る事ができたというと。。。

お義母さんの叔父さん(父親のお兄さん)が宝くじで大金持ちになったから。。。
!!!!

それからは
なんか信じられないような話が続くのですが。。。

その宝くじを当てた叔父さんはサンパウロである洋服産業を始め
それがもの凄い成功だったそうです。

どのようなビジネスだったというと
吊るしの背広。
それまで背広は注文して作るのが常識だったのですが
ブラジルの経済が整り始めた時期
もの凄いビジネスになったそうです。
それから
オーダーではないポピュラーな服を扱う事業などを手がけました。


そしてそのお兄さんは兄妹家族を皆サンパウロへ呼んで
世話をしたそうです。

お義母さんはまったく貧しい環境から
突然サンパウロのお嬢さんに変身。。。


お義母さんの
サンパウロ、ピニェイロス市の家は沢山のパーティでちょっと有名だったそうです。

あの頃、ちょっとハイカラな映画も
映像機を購入し
近所の人たちのために
ガレージを映画館に。。。




お義母さんのファミリーは
(16人兄妹で今は10位残っているかなー)
今でもサンパウロの上流階級の夢にしがみついているような感じ。。。


正直言って

苦手です。

80年代まではまだ景気良かったのですが
その後は
普通の生活
ただ現在でも昔のことに拘っている感じ。
すなわち
上流階級を夢見る中流階級。。。


これはブラジルで実に深刻な問題です。
とくにサンパウロ。
中流階級の特有のモラルみたいなものがあって
つねに登ることがモットー。
中流でも3つに分かれていて
下・中流階級から中・中流階級へ
中・中流階級から上・中流階級のように。。。
下流階級へ落ちるのが恐怖。






私とお義母さんの関係にはいろいろとあるのですが
一番のこだわりはこれだと思います。


中流なのに上流みたいに生きたい。
あるいはそう見られたい。。。


そんなに金もないのにその振りをする。。。

話がまったく合いません。

おまけにファミリー皆、服産業やモード関係で生きていた人たちなので
流行にうるさい。

私は流行なんてまったく知りませんし
知りたいとも思いません。
もし流行と知ったら使いたいと思いません。


皆、いい人たちなのですが
あまりにも感覚が違って
いくらがんばってもヘマをやりかします。

それから
けっして黙って聞いていられない話題もあります。
たとえば人種差別的なジョーク。。。
女性偏見的なジョーク。。。
皮肉った返事がしたくてむずむずします。
ダンナさんが腕を引っ張って合図します。
「黙っていて」と。。。


整形手術の報告やら
(胸やお尻!!! 何ミリリットル!!!)

15歳のパーティに7万レアイス(約3万ドル)掛けたとか
正直に言ってまともな人間の話ではないと思う。




今年のクリスマスはやはりあのファミリーを一緒。
今から冷や汗。。。
流行などまったく理解しない私には
プレゼントなど。。。
気が重いです。。。




すみません
ちょっと愚痴です。
クリスマスから正月までの覚悟なんです。

ダンナさんが
「ごめんね、でもママェは80なんだよ。一緒にいてあげたい 」
と。。。。
まあ、一年に一回だから
仮面を被ってやったろうかーなんて覚悟しています。

世の中には年がら年中、仮面を被らなければいけない人もいるんですよね。
穏やかな生活に戻ったら
より穏やかさを大切にできるかも。。。。

でも。。。
今から
深呼吸。。。。