ブラジルの医療制度 | サバンナとバレエと

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ブラジルからの便り

Michael Moor のドキュメンタリー、シッコ (Sicko)をご覧になったでしょうか。

シッコはアメリカ合衆国の医療制度のテーマの映画です。



Wikipediaから


作品では、マイケル・ムーアがアメリカの医療制度の問題をWEBサイトで募り、実際に寄せられた話をもとにシュール
コメディー 調のドキュメンタリー展開される。

医療保険 未加入者が約5,000万人に達し、また保険加入者に対しても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否をおこない、利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社 製薬会社 。それに癒着、取り込まれた政治家(アメリカではかつて民主党 ヒラリー・クリントン 議員がファーストレディ としての立場(当時)から公的医療皆保険制度の整備を求めたが、議会の反対により頓挫したことがある)という構造を暴き、事実上、崩壊に瀕している状況のアメリカ医療制度に対して、イギリス フランス カナダ キューバ などの医療制度と対比させ、保険会社に関係する女性医師からショッキングな告発があるなど、これまで公然と触れられることの少なかった米国医療の暗部を赤裸々に描き出している。また、本編とは別に、発売された映画DVDの特別編ではノルウェー での取材の模様も収録されている。

作品中のマイケル・ムーアのスタンスは、よその国では当たり前のことが、「なぜアメリカができないのか」である。


私はこの映画で初めてアメリカでの医療現状の酷さを知り

改めてブラジルの医療制度を誇らしく感じました。


上を見たらきりがないのですが

日本やヨーロッパの国々に比べて

アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ブラジルなど

巨大な国土においての医療制度は非常に難しい問題だと思います。

アマゾンに移って改めて驚いたのは

ブラジルではどんなに貧しくても

どんなに奥地に住んでいても

無料な医療制度に恵まれています。



ちなみにアマゾンジャングルに住むヤノマミ族も

セスナで都会の病院へ移す制度もあります。

ヤノマミ族はけっして一人にならないので

誰かを移すときは家族皆を一緒に連れてきます。

ロライマ州にはインデェオ専用の病院もあり

ベッドではなくハンモックが吊るされた病棟が設けられています。


予防接種にはアマゾンの奥地の部落まで

軍隊がいきます。


ロライマ州ではどんな田舎にいっても保健所があり

ある程度までの薬も無料で配られています。

もちろんよく評価されるような質のものでもないし

大病のときは首都病院まで来る必要もあります。


しかし、この巨大な国土のあらゆる所に

このように医療機関が行き渡っているのは凄いと感心します。


エイズ患者の平均生存期間も世界一になりました。

それは国からの助成制度で治療は無料だからです。


ブラジルのルラ大統領は、2007年に国内のエイズ患者治療のため、ライセンス契約なしで製造された米製薬会社メルクの製品のコピー薬を導入することを決め、コピー薬の製造や輸入を可能にする大統領令に署名しました。

大幅な値下げを求めるブラジル政府とメルクの交渉が決裂したためです。

ルラ大統領は「貿易ルールを守ることよりも国民の健康が大切だ。この方針はほかの薬にも適用する」と強調しました。


最近では癌の無料治療を始める最高期間が60日になるそうです。


C型肝炎の治療のためのインテルフェロンも無料です。




ちなみに私の体験では

悪い例は全て私立医療機関を使ったときでした。


今回の次女の問題で感じたことは

確かに不便でした。


もちろん医療ミスに対する不安や

明らかに病院の規模を上回る患者の数からくる不便もありました。




それでも

あの病院で働く人たちに不満を覚えたことは一時もありませんでした。

看護の方々は

私達の要求に一度たりともいやな顔を見せたこともありませんでしたし

走りまわる看護婦さんたちに申し訳ないと思いながら

何かを頼んだときもいつも笑顔で接してくれました。


次女に膀胱カテテールを挿入する際

次女が痛がって正しい位置に体を置けなかったために

カテテールが膣に入ってしまい生理だったため尿ではなく大量の血液が出てしまい

それを見た私はてっきり膀胱に出血しているのだと勘違いし目の前が真っ暗になりました。

その場で集まった3人の若いインターン先生

目に涙をいっぱいにためた私を「お母さんがそんなことではなにになりますか」と叱られました。

その先生は後で自分の患者でもない次女の具合を確かめに来られました。

何回も。。。


次女が手術後体を洗うことが出来ないし

それを手伝う余裕がある看護婦がなく

私達だけではシーツも替えられないし体を洗ってやることも出来ず

途方に暮れていたら

ほかの科の知り合いの看護婦さんが

朗らかに笑いながら次女の体を洗い新しいシーツに替えて。。。

しかも自分の夕食の時間を使って。


痛がって甘える次女を

看護婦さん皆からかって

笑わせながら看護しました。


廊下を歩くと見知らぬ人たちから

「お嬢さんはどうですか?」と訊かれました。





たしかにブラジルは沢山の社会問題を抱えています。

でも

私はこの国を愛し

誇らしく思います。