採卵と顕微授精を無事に終え、「いよいよ移植へ」と気持ちが高まっていた2024年10月。

でもその矢先、子宮鏡検査でポリープが見つかるという、展開が待っていました。

「早く移植したい!」という焦りと、「今すべきことをちゃんとやろう」という冷静な判断。
そんな気持ちの狭間で揺れた1ヶ月を、今回は振り返ってみたいと思います。


⭐️ 子宮鏡検査の流れ|思ったより痛かった…

移植前の最終チェックとして、子宮鏡検査を受けることになりました。

内診台で、細いカメラを子宮内に入れて子宮の中を観察する検査です。
聞いていた限りでは「軽い検査」という印象でしたが、実際は思ったよりも痛みを感じました。特にカメラが入る瞬間と、子宮の奥を観察される感覚は、鈍い痛みというより、チクチクと刺すような違和感。

でも、この検査を受けて本当によかったと思っています。
なぜなら、ここでポリープが見つかったからです。


⭐️ポリープ除去手術の体験|焦りと休養のはざまで

検査の結果、ポリープはちょうど着床予定の場所にできていたとのこと。

「これは除去したほうがいいですね」と医師に即断されました。
本当はもうすぐにでも移植したい気持ちでいっぱいだったのに、手術のために1周期(約1ヶ月)治療をお休みしなければならないと聞き、正直ショックでした。

でも、焦ってそのまま移植してもうまくいかないかもしれない。
むしろ今きちんと取り除くことで、着床のチャンスを高められるなら、それがベストな判断なんだと、自分に言い聞かせました。

手術自体は日帰り。麻酔下で処置が行われ、術後の痛みもほとんどなく、無事に終わりました。


⭐️ポリープ除去の効果とは

術後、「本当にこれでよかったのか…」という不安を拭いきれず、夜な夜なネットで情報を探しました。

そこで目にしたのが、「ポリープ除去後は着床率が上がる」という情報。実際に除去後に妊娠できたという体験談も多く、少しずつ気持ちが前向きになっていきました。

何よりも、今回のことで「今は立ち止まっているように見えても、ちゃんと前に進んでいる」と実感できたことが大きかったです。


⭐️最後に|“焦らない”も治療のうち

不妊治療をしていると、どうしても「1日でも早く結果を出したい」「次こそ!」という気持ちに追われてしまいます。

でも、治療には“待つこと”も含まれている。
今回のポリープ除去は、まさにそれを実感する出来事でした。

「今、この選択が未来の妊娠につながる」
そう信じて、この1ヶ月を焦りではなく“準備期間”だと受け止めることができました。

次はいよいよ、初めての胚移植。
小さな命が宿る奇跡に向けて、心と体を整えていこうと思います。

次回は、「胚移植と判定」について書く予定です。