来る5月17日から、司法試験本試験がはじまる。
私がこうして、弁護士として働けるのも、2年前の司法試験に合格したからである、
私は、司法試験でも2回試験でも、実力以上を発揮した。(司法試験・2回試験でとった成績を自分の実力だと言うほど私は思いあがっていない)法科大学院時代も、授業の理解度や課題レポート等の成績に比して、期末試験ではよい点数をとっており、教員からも「試験が得意」を何度か指摘された。
でも、「試験が得意」と言われるのは、正直うれしくない。試験が得意な人間のイメージは、心臓に毛がはえた、ふてぶてしく、調子のいい奴であり、要するに嫌な奴である。しかし、私は、小心者であがり症で極度の心配性であり、一般的な「試験に強い奴」のイメージとは真逆のタイプである。それにもかかわらず、試験に強いを言われるのは、正直心外であるが、司法試験、2回試験と大一番で実力以上を発揮したことは事実であるし、法科大学院時代の成績をみても、試験に強いのは事実かもしれないし、また、小心者の受験生に対して、小心者でも試験に強くなることができるという、と励みになれば、と思い、このブログを書いた。
私は、司法試験の前日も、2回試験の前日もほぼ一睡もできなかった。2回試験なんて、97%の合格率の試験であり、司法修習生の中にもノーベンに近い状態で受験する者や前夜に飲んだくれている者もいる。もちろん、私同様危機感もって追い込み勉強をしている者の方が多数派であるが、少なくとも前日眠れなかったような小心者は私くらいだと思う。
ただ、これだけは、確実に言える。司法試験でも、2回試験でも、私は、寝不足の中、模試や修習中の即日起案などでは考えられなかったほどの集中力を発揮した。要は気合と執念、絶対に合格したいという気持ち、絶対に落ちてたまるかという気持ちである。そして、適度の緊張感、これらがあれば、1日や2日の徹夜ごときで集中力が落ちることはない。アラフォー受験生だった私が、前夜眠れなくても一日合計7時間(3時間+2時間+2時間)の司法試験、1日7時間半ぶっ通しの2回試験を「神ってる」集中力で乗り切ったくらいだ、20代の受験生であれば、1日や2日の徹夜は、体力的にも思考力的にもたいしたハンディじゃない。
もちろん、前日はぐっすり眠ってベストコンディションで臨むにこしたことはない。だけど、眠れなかったことをくよくよするのが一番よくない。前日、眠れなかった受験生にエールを送りたい。だいじょうぶ、一日の徹夜で集中力は落ちない、要は気合と執念、適度な緊張感があれば、「神ってる」集中力が発揮できる。
がんばれ、小心者の受験生!