今日からブログをはじめます。

さて、何を書こうと思っていたところに、浅田真央選手が引退した。浅田選手の引退は、NHKがトップニュースでとりあげていた。我々日本人が、ここ十数年いかに浅田選手の一挙手一投足を注目していたのかがわかる。日本のトップスケーターたり続けた浅田選手。心からお疲れ様といいたい。

我々が、フィギュアスケートを観戦するとき、スケーターの繰り広げる世界を楽しませてもらっているのである。鈴木明子選手やレイチェルフラット選手の見る者を元気にさせる楽しげな世界、安藤美姫選手の可憐かつ力強い世界、アリッサシズニー選手のため息がでるばかりの美しい世界、そして、キムヨナ選手のつくりあげる世界は、それらをすべて併せ持つオールラウンドな世界だったと思う。

 浅田選手の場合は、彼女らと少々異なってくる。我々は、厳密にいえば、浅田選手の世界を見せてもらっているのではない。一生懸命世界をつくりあげている浅田選手そのものを見せてもらっている。場合によっては、その瞬間、浅田選手と一体化している。ジャンプが成功して笑顔になれば、我々も浅田選手とともに喜び、不調で涙ぐめば我々も一緒に涙ぐむ。ここまで、国民を虜にし、国民に愛されたスポーツ選手は、他にいないだろう。彼女の選手としてのすばらしさもさながら、たぐいまれな不思議な魅力をもつ選手であった。

私もよく浅田選手のプログラム曲をケータイの着メロにしていた。くるみ割り人形(2005-2006FS)、チャルダッシュ(2006-2007FS)、幻想即興曲(2007-2008FS)、仮面舞踏会(2008-2009FS2009-2010SP)愛の夢(2010-2011FS2011-2012FS)。浅田選手、今までどうもありがとう。あなたの思い出は、私の着メロの思い出そのものでもあります。しかし、どうでもよいが、スマホになって着メロのダウンロードや設定が面倒くさくなったような気がする。