栄養の吸収率には個人差がある。
身体の歪みや血行の差、臓器の機能の差などによって吸収率は大きく異なる。
中でも肝臓の処理能力の差は代謝にも大きく差を生じさせる他、分解や合成にも差が出る。
肝臓の処理能力の差は血行によっても大きく変わり、体軸が右に寄っているか、左に寄っているか(真ん中か)によって血行、処理能力に差が出る。
またストレートネックの場合、脳下垂体への圧迫などから、コルチゾール分泌やその他ホルモン分泌量や、種類に差が出たりして、女性であればプロラクチン分泌などのバランスにより生理不順が起こりやすくなり、その周期の差から代謝や吸収率にさらに差が出る。
皮下脂肪を付けたい(胸を大きくしたい)と思っても、肋骨が硬い状態(口呼吸や糖質過多、腕の捻じれ等から肋間筋が帯電状態、糖化状態)であれば、エストロゲン量がいかに多かろうが、胸周りに脂肪は定着しづらい状態となる。
つまりはカロリー計算はほぼ全くの無意味(今時信じている人もいないと思うけど)であり、
あらゆる栄養学においても、身体の歪みがない状態、健常者を基準として考えられ、吸収率を一定である(もしくは全部吸収する)という前提のものがほとんどであり、歪みや血行不良を持っている人には同じ効果が得られるとは限らない。
もっとも細かく言えば、呼吸による酸素摂取量、呼吸が深くても環境的に空気に酸素が少ない地域に住んでいる場合はミトコンドリア活性にも差が出るだろうし、脂肪代謝、糖代謝、血液の酸化率などにも差が生じ、正しいデータは得られづらいなど、微細な差を上げればキリはない。
何らかの目的のために健康を追い求めようとする場合、食事に気を付けることは必要ではあるが、それ以前に先ず行うべきは、アスリート級の肉体改造であり、圧倒的筋力不足、姿勢の悪さ、可動域の低さ、呼吸の浅さ、重心の悪さ、腕や脚の使い方などによる筋肉の付き方などを改善しないことには、どんな栄養学に関する知識も思った以上に効果を得ることはできないと言えます。
と、約7年くらい色々やってきた中で思うところでした。
自分の身体が何で出来ているかを知り(炭素生物であることを自覚し)、
電子の移動や酸化や還元、合成や分解、酵素など様々な複雑さはあるにせよ、化学変化以外のことが起こっていないという視点で考えていく。
基本的にはヒトの身体もパソコンなどの精密機械も同じであり、電気で動き、配線が切れれば動かなくなり、静電気が溜まれば機能低下、処理速度の低下が起こる。
それらの不具合を五感で捉え、怠さや痛み、痒みなどといった神経伝達を感じ取っているに過ぎない。